阪急電鉄甲陽線
かなり、好きだ。
神戸本線の夙川駅と甲陽園駅をつなぐ、
わずか2.2kmの短い支線だが。
まず、夙川駅のたたずまいがイイ。
松と桜でいっぱいの夙川公園にある。
山側を見ても
海側を見ても
とても特急停車駅とは思えない穏やかさがある。
でも、甲陽線の魅力は、それだけではない。
それは、
なんというか、
単線なのだ。
今年、開業84年目になるというのに、だ。
途中にあるのは、「苦楽園口」1駅だけ。
桜の季節などは、全線歩いても知れている。
なのに、ワンマン運転のためもあってか、
6000系電車が走っている。
しかも、普通、10分間隔。
乗り過ごしても、すぐ次の電車が来る。
久しぶりに先頭車両に乗って撮影していた。
と、帰宅途中の〇林聖心の小学生と眼があった。
ぎこちなく微笑みを交わしあった。
彼女のそれは、不審人物に対する防衛本能から、
反射的に浮かんだ、といった種類の笑みだった。
ごめんね。
こんなのどかな路線で挙動不審しちゃって。
もうすぐ終点、甲陽園駅。
ホームが、駅構外の道路と面一で階段のない駅。
でも、駅の風景を楽しむ間もなく、
逃げるように改札を通り抜けた。
って、ますます不審だったか。
鉄っちゃん修業も辛いなあ。