J.S.BACH の誕生日
一方、若い頃は、決闘もしているし、全盛期はもちろん、晩年も雇い主におもねることもなかった。その頑固さのせいで、領主の不興を買い軟禁されたこともある。
文献を調べると、ワインを樽で入手した記録があったり、当時のトレンドだったコーヒーも愛したようだ。『コーヒーカンタータ』が残されている。きわめて人間的だ。
白内障の手術の麻酔がもとで65歳でなくなったが、まだ危険だった手術を受けてでも衰えた視力をなんとかして音楽を続けたいと言う創作意欲は、終生衰えを知らなかった。
『アマデウス』でも『レクイエム』の壮絶な作曲シーンが印象的だが、絶筆と言われる大曲『フーガの技法』の未完の最後の音が空に消え往くとき、改めてバッハの偉大さを思う。
今夜は、かの「楽聖」も愛したと言うワインでバッハを聴こう。