ウフ (卵) / ジャン=ポール・エヴァン
今年の復活祭は、もう終わったので、
いささか間の抜けたネタ。
チョコレートをいただいた。
イースターエッグの。
復活祭の卵をかたどった、
かわいいチョコレート。
カラカラ。
中で音がする。
何か入っている。
もう、居ても立っても居られない。
カットすべきか、割るべきか。
ナイフを入れて、割った。
中から出てきたのは、魚をかたどった、
小さな3つのチョコレート。
そうだ、イースターだ。
キリストの復活を祝う祭りだ。
初期キリスト教では、
魚は、イエスを表すシンボル。
初期キリスト教は、禁教だったので、
様々なシンボルが残されている。
魚もその一つ。
元祖にして本家の隠れキリシタン。
魚は、ギリシャ語で
「ΙΧΘΥΣ (イクトゥス)」
これは、ΙΗΣΟΥΣ ΧΡΙΣΤΟΣ ΘΕΟΥ ΥΙΟΣ ΣΩΤΗΡ 。
の頭文字でもある。
それぞれ、
イエス・キリスト・神の・子・救い主 の意。
大喜利で頂戴したお題のようだが、
命がけで守った信仰だ。
甘いミルクチョコレートの中には、
ビターなヒラメも入っていた。
3匹の魚は、父と子と聖霊の
三位一体を表すのかもしれない。
だとすれば、ビターなのは、父だな。
父親が甘くちゃ、イカンだろうし。
ヒラメはさっさとやっつけて、
卵は、ゆっくりいただいた。