ミント(と)の戦い
ミント地獄、という言葉がある。
気に食わぬ人物の庭に、
ミントの種をまくこと。
すると、うっかりしているうちに、
庭中にミントがはびこる。
英国らしい嫌がらせと、
つくづく感心する。
実際、放置されたミントは、
庭にはびこり、やがて占拠する。
可憐な姿と爽やかな香りに惹かれ、
ウチの呪われた花壇にも植えた。
案の定、大繁殖。
ブルーベリーがミントベリーになる勢い。
冗談ではなく、ミントの性質が、
周辺の植物に影響するらしい。
で、大量消費のいい方法はないか、
料理研究家の友人に相談した。
エタノールでエッセンスをとるか、
チャツネがよろしかろうとのこと。
先ずは、無水エタノールで、
エッセンスを抽出することにした。
抽出、といっても、引っこ抜いてきて、
エタノールにつけるだけ。
キッチンは使わせてもらえなかったが、
洗面台いっぱい、引っこ抜いてきた。
我が家の新鋭10リットル鍋、
『ヒンデンブルグ』に一杯。
当家では、鍋に名前がある。
識別に便利で愛着もわく、かな。
ちなみにフィスラーの3リットルは、
『ビスマルク』、よく働く。
先ごろ引退したBEKAの5リットルは、
『グラーフ・フォン・ツェッペリン』
ついでに言うと、WMFの1.5リットルは、
『フリードリヒ』で、ラーメンにも大活躍。
T-fal の二つは、
『ルイ』と『シャルル』。
もちろん、フランスの王ではなく、
『ラピュタ』の海賊兄弟から。
テフロン大中華鍋は『西大后』、
鉄のIH中華鍋は、『諸葛亮』。
ヒンデンブルグに10リットル沸かせ。
火力13、急げ。
ビスマルクのスープを温めろ。
火力4、焦がすな。
もっとも、助手はたいてい居ない。
一人で遊んでいる。
閑話休題。
ヒンデンブルグ一杯のミントが、
1リットルのジャー『ハンス』にぎっしり。
さあて、どうなりますやら。
おまけ。
ど根性ミント。
M先生ありがとうございました。
チャツネは宿題ということで。
もちろん、モヒートもガンガン飲みます。