ARCHIV PRODUKTION 1947-2013
やっと届いた。
本国に遅れること4カ月。
アルヒーフ・プロドゥクツィオン
1947-2013
CDが売れぬ時代だという。
音楽をめぐる環境も激変した。
それでも、アルヒーフ、だ。
いわば、クラシック音楽の殿堂。
およそ、ウィーン古典派まで、
ではあるが。
高校の頃、初めて出会って、
絶対的な信頼を寄せている。
このレーベルの新譜なら、
無条件でゲット、的な。
30cmLP時代のジャケットは大きく、
解説も豊富だった。
ある意味、アルヒーフは、
私の音楽の師とさえいえる。
そのアルヒーフが、CDボックスを出す、
そう知って、速攻、予約。
発売延期が2回あって、
気をもんだが、ようやく届いた。
いや、凄い。
珠玉の55枚だ。
世にCDボックス数あれど、
これだけ濃いのも珍しい。
これで、1枚200円見当は、
破格ですよ、奥さん。
聖徳太子を財布に忍ばせ、
大学生協レコード部に向かう。
わくわく、どきどき。
その行為自体、恋に似ていた。
太子一人でLP4枚買えなかった。
それが、今や1枚200円しない。
隔世の感、で済ますのか。
ほとんど憤りさえ覚える。
説教臭い一言を許されたい。
もっと、音楽を大事に聴け。
価格破壊は、文化も破壊する。
オジサンは、そう思うのだ。