のれそれ
さっき須磨海浜水族園のメルマガが届き、さっそく興味を惹かれる記事を見つけた。『ヒラメの赤ちゃんの展示』だそうだ。話には聞いていたが、ヒラメも稚魚のあいだは普通のサカナのように左右対称なのだが、大きくなるにつれ眼が左に移動し、骨格や筋肉も変化するという。眼が今、まさに左に移動しつつある赤ちゃんヒラメの展示だというから見逃せない。ヒラメの赤ちゃんも美味しいのだろうか、という下世話な興味もだが、自然の神秘に畏怖を覚えるいい機会だろう。
実は私は、のれそれを食べた居酒屋にメガネを忘れた。このメガネは、悪運と美食のバロメーターのような存在で、美味しく飲み食いして忘れられることもしばしばだが、必ず帰ってくる。今回も翌々日には、手元に戻った。私は、土曜の閉店間際の客だったが、店は日曜定休。店のお姉さんは、迷路のような新梅田の居酒屋街で後を追ってくれたそうだ。
いい店は、何より「人」もいい。カウンターだけ10席ほどのこの店も大将ともう一人板さんが居て、お姉さんが3人で忙しく働いている。心配なほどスタッフが多い。JR大阪駅からも近く、というか、大阪駅の巨大なガード下の一角に位置するが、この辺りだけ異空間のようだ。しかも、客のほとんどが良識的なサラリーマンで厄介な酔っ払いも少なく、安心して飲める。おすすめだ。