最近のDVDから (2014/05)

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『ハンナ(HANNA)』
いつもは、登場俳優のほかの役柄に目が向くのだが、ヒロインは、若干二十歳のアイルランド系女優・シアーシャ・ローナンということで、雑念が沸き起こらず、良かった。ただ、発音は、「ハナ」だと思う。

もう一人のヒロイン(ヒール)、堂々たるCIAエージェント役は、エリザベスI世やエルフの女王・ガラドリエルのケイト・ブランシェットで、イメージギャップがなく、これも違和感がなかった。

ストーリーは、『ニキータ』と『逃亡者』を合わせたような展開で、一見いたいけな少女が、砂漠で都会で大活躍、といったところ。

後から気づいたのだが、冷酷なヒットマンを演じていたのが、トム・ホランダー。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのベケット卿だった。

その『パイレーツ』シリーズの制作費が、1作、だいたい3億ドル超なのに対し、『ハンナ』は、3000万ドル。ケタ違いなのだが、1/10の面白さしかないかというともちろんそんなことはない。

クールな美少女は、見ているだけで楽しい。


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『天才執事ジーヴス』
先にコミックを記事にしたが、なんと、DVDも出ていた。ただし、本国からざっと10年遅れ。いろいろと大人の事情がありそうだ。

時代考証もよく考えられてた、見ているだけでも楽しくなる、たぶんTVシリーズ。もっとも、イギリスでは、建造物はもちろん、クルマも鉄道も古いものを大切に維持、保存しているので、特に苦労もないかもしれない。

ジーヴス役のスティーヴン・フライは、よく知らない俳優だが、飄々といい味を出している。彼が仕える気のいい若様、ウースター役の、ヒュー・ローリーとは、ケンブリッジ時代からの旧友らしい。

そう、ヒュー・ローリー。彼がウースターを演じているから、このDVDを買ったようなもの。『101』でも小悪党を好演していたが、なんといってもTVシリーズ『ドクター・ハウス』の主役にして悪役でもある医師、グレゴリー・ハウスの役者でもある。

『ジーヴス』シリーズは、コミックスもこのTVシリーズもとてもよくできていて、映像的に満足してしまって、なかなか原作に手が伸びない。

今回の2作は、買って、手元に置くほどでもないかもしれないが、機会があれば、レンタルくらいはおすすめしたいと思う。
by hirorin330 | 2014-06-20 17:31 | 映画・DVD