GRAND LUBERON 2001
でもって、若いミディアムボディーなのに味も香りも風格と複雑さがある。
生まれはコート・デュ・ローヌの南部、地中海の風が届くようなところらしい。
シラー70%グルナッシュ30%(テキストによっては、6:4とあるものもあった。)
シラーはタンニンが多く、グルナッシュは果実実が豊か、だという。
ブドウ品種の、そしてそのセパージュのなせる魔術か。もちろんつくり手の技でもあろう。
暖かい地方は、甘みの強いブドウをたやすく完熟させることができるというが、
だとしたら、あきらかにそれはアドヴァンテージだろう。
告白すると、画像のボトルの栓が抜かれたものは、ひらめきで購入したデイリーが多く、
美味かったら急ぎ追加発注するのだが、これはその代表例。
いまだにブドウ品種の個性やセパージュの特徴を掴みきれていないが、
デイリーでこういうワインに出くわすと、スキップしたくなる。
ちなみに、フランスのワインガイド『ギィド・アシェット』で『Coup de Ceur』を受賞している。
これがまた、とんでもない賞で、どうとんでもないかというと・・・
30000以上の審査対象からおよそ、★が800、★★が500、★★★が300選ばれるが、
もちろん完全ブラインドテスト。★★★に選ばれるだけで昨年は、確率約0.8%の栄誉。
さらに★獲得ワイン千数百のなかから、今度は、名前と価格を公表して、価格と価値も評価し、100ほど選び、さらにその中からようやく『Coup de Ceur』が選ばれる。
敢えて訳すとすると「心打たれる」とでもなるが、下世話な言い方だが、
★★★の高級ワインの中で一番価格が安かった、しかも驚異的に、ということでもある。
一度でいいから、審査員の席に座ってみたいものだ。
いや、まあ、日本の利き酒と同じで、ゴクリゴクリと飲めはしないのだろうけれど。