天神祭り 船渡御
行ってきました、天神祭り。そのメインイヴェント船渡御。つまり水上パレード。
接近する台風7号の影響か、もともと川面に吹く風か、
心配した暑さはほとんど感じず、日が暮れてからは、爽やかといってよかった。
乗船した「人形船講」は、先導役の快速船2隻とお座敷船からなる。
由緒正しい「講」らしく、乗客全員で「大阪締め」の練習もした。後でこれが大活躍。
100隻ほど出る「船」の中には、企業は勿論、阪大、神大(神戸大学)などの船もあり、
大阪市営水上バスや、帝国ホテルのチャーター船もあった。その手もあったんだ。
ほかにも「能」「文楽」「落語」など、上方古典芸能の船もあり、
有名人やタレントの姿もちらほら見かけた。
参加する船は、自走できる船ばかりか、
いつもは動力船に曳かれ貨物輸送に使われる「曳き船」も動員される。
私が乗ったのはそういう「船」。甲板全体がお座敷になっている。
お弁当をいただき、飲み物は、飲み放題。揃いの法被姿の女の子が忙しく配ってくれる。
コースは、天満橋から大川を遡り、淀川の手前で折り返す、約8キロメートル。
「大川」とはいっても川だし、大型船が使えないのが泣き所か。
それでも、ヴェニスのゴンドラよろしく橋の下では飾りや提灯を倒して避けるのがご愛嬌。
手を伸ばせば橋に手が届くのだから油断はできない。
驚いたのは、その両川岸に途切れることなく夜店が出ていたこと。
実に壮観。日本中の「寅さん」大集合か。
5時過ぎ予定より少し遅れて岸を離れ天満橋を出発。
先導役の船2隻が、お座敷船の周りを走り、文字通り囃してまわる。
さらに「講」の船と行き違うたびに「大阪締め」でエールの交換。
企業の船は、それが許されないのだそうだ。で、船内で適当に盛り上がっていたようだ。
いやしかし、江戸・東京の「三本締め」や「三三七拍子」とちがって、
かなりおっとりした「大阪締め」だが、手が痛くなるほど楽しく賑やかに繰り返した。
打~ちましょ! パンパン!(手拍子)
もひとつせ! パンパン!
祝うて三度! パパンがパン!
日が暮れると、どの船も提灯や電飾がまぶしく、
船上の能舞台や文楽舞台もライトアップされる。
フィナーレは、花火大会。頭の真上で炸裂する花火は迫力満点。
午後9時過ぎ、接岸するとなんと船と岸が同じ高さだった。1メートル近く潮が満ちたのだ。
往復4時間ものあいだ、まったく退屈しなかった。
いやあ、天神祭り・船渡御、オススメのイヴェントだ。
弁当以外の画像は、More にアップしました。
「人形船講」の幟を上げ下げしながら羽ばたくように走る。こう見えてかなりの快速。
国立文楽劇場の船。ゆっくり見たかった。
船上のお神楽。ライトアップがいい感じ。
花火の写真はムツカシイ。
おまけ
阪急梅田駅。ホームが9本もある私鉄駅は珍しいと思う。
1~3が京都線、4~6が千里・宝塚線、7~9が神戸線。