最近の風呂読書 黒と白 (2015/10)
●『黒い家』貴志祐介
「角川ホラー文庫」の1冊なので、
ジャンルはホラーらしい。
なるほど、怖いといえば、怖い。
というより、気色が悪い。
犯人探しの面白さもあるが、
登場人物の個性に引き込まれる。
性善説vs絶対悪
ざっくり言うと、そういう感じ。
おもしろかった、と告げると、
妻の口元に不敵な笑みが浮かんだ。
じゃあ、次は、これをどうぞ。
背筋に冷たいものが走った気がした。
〇『舟を編む』三浦しをん
DVDを見てから1年少々。
ようやく原作にたどりついた。
いや、おもしろい。
作者と同年代ということもあるかも。
失礼、私の方が少し年長ではある。
が、笑える昭和なネタが満載。
映画では、あらかたカットされていた。
なるほど、若い人には、意味不明。
悪人の出てこない作品が好き。
だから、この作品は、大好き。
黒い作品を読んで改めて思った。
世界は善意で成り立っていると私は信じたい。
と言いつつ、風呂読書の次作は、
妻おすすめの、貴志祐介作品だ。