ヤッターマン あるいは ノスタルジー

今回は、切り口に迷いがある。
「アクエリアス」の食玩に「ヤッターマンつながりストラップ」がついた。ファミマ限定。

なにげに買った最初の3本にいきなり「シークレット」が出たものだからムキになってしまった。例によって消費に困るものでもないが、コンプリートに5本余計に買うことになった。

放映当時私は大学生だったが、リアルで見ていた。いや、オタクのハシリというのではない。家庭教師のバイト先の子供と一緒に見ていたのだ。で、無性に懐かしかった。

奇想天外なストーリーにぶっ飛んだキャラやメカ。
主人公は、あくまで軽く浅くお気楽。一方、敵キャラは悲劇的なドジと不運の連続。

「ボリス&ナターシャ」や「ケンケン&ブラック大魔王」の昔から仇役が好きだったが、
「ヤッターマン」も同様。悪役は、強くてイジワルだがマヌケで愛嬌がある。

genova1991さま のブログは、最近懐古趣味に走っておられるようで、
60年代のアメリカ製ドラマがどんどん紹介されていて胸を熱くさせていただいた。

その流れというわけでもないが、思い出したのが『悟空の大冒険』。
『西遊記』をベースにした異色の「手塚アニメ」。これは、リアルに子供だった。

宇野誠一郎の音楽に声優が増山江威子, 野沢那智, 愛川欽也, 滝口順平, 近石真介・・・。
ふりかえれば、「超豪華キャスト」ではないか。

当時は、登場キャラクターの言動、立ち居振る舞いなどがPTAの逆鱗に触れ、
かなり物議をかもしたと子供ながらにも記憶している。

弱虫で頼りなげな三蔵法師がクールなアラン・ドロンと同じ声優だったり、
お転婆魔女タツコが後に峰不二子の声になったり、見所聴き所がいっぱいだった。

ちょうど10年遅れて放送されたのが「ヤッターマン」で、こちらはタツノコプロだが、
大人も楽しめる(?)ストーリーギャグマンガは、この二つが白眉ではないか。

確かに「おそ松くん」「天才バカぼん」などの赤塚作品のように「ドタバタ人情喜劇系」も捨てがたいが、古典やSFを駆使しながら思い切りおバカをやってくれるのがいい。

ということで、12+1個のフィギュアが揃ってうれしい。
それにしてもこの夏は、アクエリアスの思う壺だった。ちょっと悔しい。
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愛すべきキャラたち。お調子者の私は「おだてブタ」をみては自戒していたものだ。
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マッドな玩具屋さんのパパが作るメカの数々。奥さんがやけに美人で色っぽかった。
実はドロンジョなのでは、とか大人臭い妙にうがった見方もしていたなぁ。