Alt & Koelsch

今日のタイトルでピンと来た方、かなりのビール好きと見た。
アルトとケルシュ、ともにライン河畔の街デュッセルドルフ(D’ドルフ)とケルンのビールだ。

通販で見つけて懐かしくて飛びついた。いや、ドイツではごく普通のビールで、
有名だが特別高級というわけでもない。

ドイツにも全国流通のビールがあるが、日本ほど一辺倒ではなく、
街ごとの地ビールが生活に密着している。

ドイツでは大都市にして古都ということで、ケルンは有名な街といえる。京都と姉妹都市で、
シンボルの大聖堂は、600年かけて建てて60年で破壊され、第二次大戦後再建された。

そのケルンのビールがケルシュだが、日本の大学院を中退してケルン大学の研究所に通っていたので、ケルシュは私にとってかつての「水」といった懐かしさがある。

上面発酵ということで発酵温度が高く、日本のビールのような色なのにとても香り高い。
フルーティーともいえる香しさで、醸造もとのビアホールで飲むのは格別。

同じくライン河畔の隣町、D’ドルフのアルトも上面発酵だが、もう少し色は濃く、香りも香ばしい。Alt とは、英語のold にあたるが、樽から注がれる「新鮮なアルト」は最高。

D’ドルフでアルトといえば、シューマッハー(音楽注意)という醸造もとが有名で、再利用のできる王冠のつきボトルで買いに出かけた。樽から買える、こういう地ビールが日本にも欲しい。

日本では、ビール各社、「秋」シリーズが出回っているが、風味豊かで実は、かなり気に入っている。秋にしか飲めないのが、残念だ。とても。

昔、冬にも冷やし中華を食べたい、という趣旨で妙な団体を旗揚げした作家やミュージシャンが居たが、秋以外にも秋のビールを飲みたい人は居ないものだろうか。喜んで参加したい。

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左からディーベルス(アルト)、フランケンハイム(同)、ガッフェル(ケルシュ)、ドーム(同)