西村屋 本館 / 城崎温泉
子供たちも成長し、自分の道を歩み始める。
これからは家族がそろう機会も減るだろう。
ということで、松葉ガニを食べに城崎へ。
しかも、今年は、大奮発。
江戸時代から続く名旅館、西村屋。
その由緒正しき本館へ。
(西村屋さんのサイトの画像です。)
蔵を改装した展示室には、ゆかりの著名人の品々。
犬養毅、北大路魯山人、大隈重信、若槻礼次郎。
インバウンドの嵐もここには及ばず、
話される端正な英語で外国人と知ったほど。
あいにくの雨だったが、外湯を少し廻り、
ゆったりとくつろいで過ごした。
そして、お待ちかねの夕食は、二階の個室へ。
居室とは別室というのは、細やかな配慮。
部屋に入ると、
いきなり、大きな茹でガニが、でん。
平均年齢21歳の子どもたちもご満悦の様子。
茹でガニは、翌朝に回せるので、
お腹いっぱいにならないように、と仲居さん。
立派な松葉ガニが、一人2はいつくという。
こちらのカニには、柴山港所属の船のタグ。
前菜、茹でガニ、寿司、刺身、しゃぶしゃぶ、
焼きガニ、甲羅焼、雑炊、ああ、堪能。
茹でガニは、半分残したが、翌日に期待。
そして、翌朝の食事で、まだ美味しい。
ところが、朝食そのものも豪勢なので、
結局、保冷剤とともに包んでいただく。
夜はお家で末っ子と私でカニチャーハンの競演。
いや、飽きないのだ、美味しくて。
それにしても、昨年の由布院『玉の湯』といい、
私も日本旅館が似合う年齢になってきたのだろうか。
実は、いささか複雑な気分でもある。
少々微妙なお年頃なのである。