森永『花日和』 と 「羽根さぬき本舗」の和三盆

これまでも何度か記事にしてきたが、チョコレートが好物だ。眼がない。
それにしても今回のチョコレートは、異質。森永の『花日和』。

こともあろうに北海道産の大納言小豆を使ってあるという。
箱を開けるといきなり香るのは、まごうことなき小豆。つまり和菓子。

そういえば、ハーゲンダッツでも「和・クラシック」の名で抹茶小豆のパルフェが出ている。
これも実は、かなり気に入っている。

小豆のテイスト=和菓子は、やはり日本人の琴線に触れるのだろうか。
この『花日和』も9粒が、あっという間に溶けてしまった。私の口の中で。

思い出したのは、香川県の和三盆・三谷製糖『羽根さぬき本舗』の砂糖菓子。
国の重文指定の器具で製造される由緒正しく高貴な和菓子。しかも美味い。

大量生産のチョコレートと手作り少量生産の和菓子を比べるのもどうかと思うが、
単に愛らしくまとめた外観以外にも共通するものもあると思う。

それは、ともに素材、あるいは素材感を大事にし、
細やかな心遣いで「製品化」したことではないだろうか。

いや、褒めすぎか。
森永は、単なる「和」ブームにのっかっただけかもしれない。

ただ、おしむらくは、来年の今頃、まだ『花日和』を味わえるかどうかだ。
羽根さぬき本舗のように200年以上も作り続けろとは、言わないが。
森永『花日和』 と 「羽根さぬき本舗」の和三盆_a0022024_143001.jpg

森永『花日和』 と 「羽根さぬき本舗」の和三盆_a0022024_14301967.jpg

一見、普通の落雁かお干菓子にしか見えないが、上品な甘さと砂糖のうまみは秀逸。
森永『花日和』 と 「羽根さぬき本舗」の和三盆_a0022024_1431288.jpg

by hirorin330 | 2005-09-27 14:40 | スイーツ