最近の読書から (2006年1月)

○『ツチヤ教授の哲学講義』:土屋賢二(岩波書店)。私は、宗教がらみの事件はこの国の社会科、特に「倫社」の教育の責任だと思っている。軽妙な文章でテツガクできる名著。

○『バーティミアス・サマルカンドの秘宝』:J.ストラウド(理論社)。ファンタジー3部作の第1巻。私は、ファンタジーには甘いが、楽しいのだから仕方ない。一気に3冊読みたい。

○『のだめカンタービレ 14』:二ノ宮知子(講談社)。私の留学時代を思い出させてくれる。ただし主人公「のだ め・ぐみ」に感情移入はできない。そのわりに読み続けているが。

○『医龍 10』乃木坂太郎(小学館)。心臓外科の若き天才が主人公の「スーパーヒーロー病院もの」。ヘッポコ新米医師・伊集院の成長物語としても楽しめる「教養コミック」。

○『ブラックジャックによろしく 13』:佐藤秀峰(講談社)。精神科編⑤(完結)。
一応の区切り。希望を持たせてはくれるが、厳しい現実は変わらない。

○『意識する心』D.J.チャーマーズ(白揚社)。ここんとこのライフワーク、「脳」と「精神」の問題にヒントをくれるかも、と読み始め苦闘している。継続読書。

正月休みがあったのにあまり読めなかった。

『ツチヤ教授・・・』は、自分で考える習慣の少ない日本人全てに読ませたい。面白い。
この本に出合えたのは、今年の読書もいい滑り出しといえる。うれしい。