TACHIKOMA (タチコマ) 一応完成
カラーリングなど不本意なところもあるが、キットは、完売で追加入手は不可能。
『攻殻機動隊』のようなアニメが、広く支持されるのは、喜ばしい。
メカとアイドルキャラ頼りのSFとは違い、峻厳な批判精神がある。
ちょうど今、ケーブルで『新世紀エヴァンゲリオン』を再放映している。
印象深い作品だが、惚れこむことはなかった。
『銀河英雄伝説』のように劇中音楽にクラシックを多用し、私もヘンデルの『メサイア』の終曲「アーメン」の荘重なフーガがTVから流れてきて引き込まれてしまった。が、そこまで。
壮大でユニークな世界観を持った作品だけに残念だが、登場人物に魅力を感じない。
才能だけあって未成熟で激情的な14歳は疲れる。
いや、『ガンダム』にしてもそうだが、子供を主人公にするのはかまわない。
子供に未来を託すのも異論はない。「ニュータイプ」も結構。
たとえば、『ガンダム』のアムロは、H.ヘッセの『デミアン』のような少年の成長の物語、
いわゆる「教養小説」として見ることができる。それはそれで、いい。
しかし、主人公の未熟をかばうのはともかく、安易に容認してはいけない。自覚させよ。
「ゆとり」と「個性」の無節操な尊重で学級崩壊は生まれたと思う。
成功者には大変な努力と更に大変な幸運が必須条件であるのに、
無責任に夢だけを追わせた結果、ニートばかりが増えたのではないか。
周辺情報と設定は、まばゆいばかりに絢爛豪華で個の内面描写は精緻だが、
『エヴァ』は結局大事な部分は逃げたと思う。
いや、もちろん、永い間自分の中の子供の部分で苦労し、ようやくネクタイを汚さずカレーうどんが食べられるようになった中年の戯言ではある。
でも、激情にかられたアスカがクールなレイをひっぱたくシーン、
あれだけは二度と見たくない。(正確には殴打の直接シーンはないのだが。)
恥ずかしながら More に画像をアップしました。
ポルコのときのほうが、苦労したが満足度も高かった。
組み立ては問題なかったが、塗装に反省点が。エアブラシ欲しいなあ。