無限軌道車両
このベルトを「キャタピラー」ともいうが、この単語は、「キャタピラー社」の登録商標。
サイトを訪ねると、ちゃんと宣言している。
「CATERPILLAR(キャタピラー)およびCATはCaterpillar Inc.の登録商標です。」
で、日本語では、いつからかは知らないが、かなり昔から「無限軌道」と呼ぶ。
道なき道を果てしなく進むイメージか。
子供の頃から工事現場で無限軌道を見ると胸が高鳴った。
メカニカルでダイナミック。見ていて飽きなかった。
もう一つ、無限軌道がふさわしい車両がある。
戦車、などの戦闘車両だ。
この場合「道なき道を果てしなく進む。」というと負のイメージが強いが。
ただ最近は、車輪を持った戦闘車両のほうが、機動性で優位にあるらしい。
精巧なミニカーで有名なドイツのメーカー、
「ミニチャンプス」が、とんでもないモデルを発表したのは、もう1年以上前。
あろうことか、第2次大戦中のドイツの戦車のモデルを商品化したのだ。
戦後60年が一つの区切りだったのか。
個々の兵器の性能は、ナチスドイツのほうが連合国より優れていたことが多いが、
戦車はその代表格。
ちなみに戦後米ソが支配したジェット機や宇宙ロケットも、
多くはナチスドイツの遺産。
イギリスの「ハリアー」や、アメリカの次期主力戦闘機に選んだ、
ジェット機の垂直離陸機能も旧西ドイツは1950年代に実用化していた。
政治的思惑もあってそれは、日の目を見なかったが、
月に到達したアポロも、もとは、ナチのVロケットだったのは周知の事実。
最大100ミリの鉄板で装甲されたドイツの大型戦車は、事実上無敵。
ただ、航続走行距離が短く、燃料そのものも慢性的に不足していた。
そんな自国の技術的遺産をドイツ人がようやく語り始めたのだろうか。
この60年は、長かったのか、短いのか。
にしても、あのミニチャンプスが、どんなモデルに仕上げたのか。
と、様々な興味で手に入れたそれは、さすが、としか言いようのないモデル。
いや、もちろん日本製にも優れた模型はあるし、
それらのなかには、ラジコンで走るものも少なからずある。
比べると、動かないミニチャンプスのモデルは、分が悪いか。
いや、とんでもない。
かなりヲタッキィな記事になってきましたので、
ここからは、More に続けることにします。
車輪に注目していただきたい。これは、車体を浮かせた状態。
で、これが普通に置いた状態。
車輪の状態にお気づきだろうか。
サスペンションが効いているのだ。
しかも、底から見ると・・・。
実車同様、車輪一つ一つに独立したサスペンションが装備されている。
走らないモデルにこのこだわりようだ。
ということは、どういうことかというと、
工事現場のU字溝のブロックに見立てたホッチキスのピンを・・・。
実車同様のリアリティーで、
乗り越えさせることができるのだ。
と、まあ、他愛ないことに嬉々としている私も私だが、
こういうモデルを作ったミニチャンプスは、やはり、えらいと思う。