卒業
やっと卒業できたかもしれない。
いや、その、なんというか。
仔犬のような収集癖から、だ。
先日、永らく愛用していた携帯ストラップが、切れた。
修理してまで再使用するつもりにもなれない。
長い間ありがとう、ということで引退してもらうことにした。
で、偶然にもその日、コンビニに面白い食玩をみつけた。
エヴィアンのマスコットの中にムーミンが納まっているのだ。
が、だ。
よっしゃっ、とは、心が動かなかった。
不思議なことに。
そもそも、初めての携帯電話には、アクセサリー類は付けていなかった。
チャラチャラと邪魔だと思っていた。
先代の携帯があまりに小さく、注意喚起のためつい、つけたのが始まり。
ここらで、素の携帯に戻るいい機会だろう。
食玩と携帯ストラップ、同時に卒業だ。
いや、実は、食玩については、ウラがないわけでもない。
もっと惹かれるものに出会ってしまったのだ。
というか、存在は知っていたのだが、急接近した、というところか。
いわゆるチャーム。
お守りとか魔よけにルーツを持つ小さなアクセサリー。
色々なものがある中で私なりの条件をつけてみた。
まあ、何か縛りがないと、収拾が付かないし。
銀製であること。
なんらかの動き、或いは、仕掛けがあること。
栄えある第一号は、これ。
餌バケツに首を突っ込んでいる意地汚い子は誰。
バケツがパカッと割れて、子豚の顔が見える。
ドリンク数本の価格でこれが手に入るならずっとよくはないか。
あ。
踊るピグリン・ブラントが食玩になったらじっとしてられないだろうな。
ピーターラビットは、よしとしよう。
あくまでも自分に甘いのが、コレクターだ。
と、本当に出て、驚いた。