午後三時のおとぎばなし / 北陸製菓・海洋堂
食玩の誘惑は、忘れたころにやってくる。
もう、そそられるものも出尽くしたと思ったのに。
というか、感性が鈍ってきたのか、
ある意味ようやく「オトナ」になったのか。
それでも、たまに、ごくたまにだが、
こうして抑えきれないものを感じる。
今回は、イソップ、ペロー、グリムなどの物語から、
全部で9つのフィギュアのコレクション。
もっとも、最初の発売は、ずいぶん前と聞いている。
旧聞歓迎、そういうのは、こだわらない私だ。
白雪姫の継母だったかが、マジで怖いので、躊躇したが、
海洋堂の造形に負けて、コンプ。
それぞれのフィギュアに原作の短いあらすじと、
背景や分析が、添えられているのが、またいい。
焼き菓子をつまみ紅茶を飲みながらフィギュアを眺め、
物語の世界に浸るのも悪くない。
ところで、午後三時、というのは、おやつの時間ということか。
私的には、寝る前に読み聞かされた思い出の方が強い。
といって、午後九時のおとぎばなし、となると、
ちょっとブラックだったり、オトナの世界っぽいかも。
赤ずきんは、狼に食われっぱなしだったり、
キリギリス(セミ)は、無残にもアリの保存食になったり。
が、おとぎ話は、やはりハッピーエンドが、望ましいか。
そういうのも見てみたい気もするが。