ジグソウパズル
人生の一時期、ジグソウパズルにはまっていた。
それが、今頃、
春の大掃除で、出てくる出てくる。
2000ピース超の大作もあった。
ブリューゲルの『バベルの塔』。
実は、美術作品の細部を観察するのに、
ジグソウパズルは、かなり有効だと思っている。
この石工、こんなひげ生やしてたんだ、とか、
こんなところに色の使い分けがあったんだ、とか。
この画像では、大きさがイメージできないかもしれないが、
1000ピースのパズルと比べるとよくわかる。
エッシャーの『滝』のざっくり二倍以上。
でかい。
どれくらいの時間をかけて完成させたのか、
記憶は定かではない。
短期的には、短気な私だが、
長いスパンで作業を続ける根気も併せ持っている。
何日もかけて大作を完成する喜びも知っている。
実は、このことは、親も知らない事実だ。 ふ。
でもなあ。
今となっては、したくてもできない。
そういう時間がない。
だからかもしれないが、また、うずうずしてきている。
いやいや、時間だけじゃない。
完成品をどうするのだ、というおはなし。
捨てるに捨てられないものの代表かもしれない。
はてさて、どうしたものか、と思えば、新作も断念もできる。
われながら、オトナになったものだ。
つまらんヤツになった、とも言うのかもしれないが。