Before & After 1
エコだロハスだ、なんて話は、
あやしげな宗教と同列で見る私だ。
少なくともスタイルで環境問題は考えない。
といって、安易に看過できる話でもない。
たとえば、クルマ。
環境負荷の小さい新車と買い替えるべきか。
ウチのクルマは、9年生と10年生。
が、だ。
まだ走るクルマを捨ててまで買い替えることが、
「地球にやさしい」とは、どうしても思えない。
家具もそうだ。
キッチンのテーブルと椅子は、21年使って来た。
大きくて重くて、あまり今様ではない。
傷もつけば、ガタも来ている。
でも、ちょっとした手入れで使えるのに、
新しい家具を買い替える気になれない。
座面の張り替えは、二度目だが、今回は、
テーブルの天板の磨きと再塗装もお願いした。
隠そうとしても隠しきれない表面の傷は、
このブログの画像でもおなじみのものだったが。
表面を数ミリ削って磨きなおしたそうだ。
新品同様によみがえった。
肘置き付きの1脚は、
唯一残っているオリジナルのモケット張り。
95年ごろ張り替えた2代目からは、合成皮革。
3代目となる今回は、クッションも詰めなおしてもらった。
天板は、銘木の一枚板というわけでもないが、
修正、再塗装で見事に復活を遂げた。
椅子も座面の詰め替えと張り替えで、
すっかり生まれ変わった。
重くて時に閉口することもあるが、
安定感と安心感は、新しい家具に優る。
ああ、買い替えなくてよかった。
しみじみ思っている。