ダニエル・ブリュール

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スペイン映画『サルバドールの朝』の出演者に
ダニエル・ブリュールの名前を見つけて驚いた。

似てるなあ、とは思ったのだが、ドイツ人の彼が、
あんなに見事なカタルーニャ語を話すなんて、想像もできなかった。

『グッバイ・レーニン!』で、心優しい旧東独の少年を、
実に自然に(そしてコミカルに)演じた俳優だ。

調べてみると母親がカタルーニャ人で、バルセロナの生まれだった。
映画の舞台、スペイン第二にして、カタルニア地方の中心都市だ。

ドイツに暮らしていた頃、太陽が恋しくなるとでかけた街。
特にシーフードが美味で、ドイツ語がよく通じる町でもあった。

余談になるが、ブリュールは、その後ケルンに移り、そこで育つ。
同じ時期に同じ町に居たことになる。ちょっとうれしい因縁。

余談ついでに、シュールレアリスト、ダリもこのカタルーニャの人で、
名前は、サルバドールだ。

スペインには、バスクやカタルーニャに分離独立運動があって、
テロ事件も起こるが、この映画は、独裁政権との戦いもテーマ。

それは、ヒトラーの盟友と言われたフランシスコ・フランコが、
実に70年代半ばまで軍事独裁をつづけていた頃の話。

また、スペインで最後に執行された死刑囚でもある、
サルバドール・プッチ・アンティックの実話に基づく作品。

テーマは深刻で悲痛でさえあるが、にもかかわらず、
家族や周囲の人たちの強さと温かさが印象的だ。

『グッバイ・・・』でも時折見せた、どこかさびしげな、
素直さがうかがえる彼の笑顔が、見る者の心を揺さぶる。

気になる俳優の一人だ。
by hirorin330 | 2009-11-23 18:12 | 映画・DVD | Comments(0)