2017年 08月 04日 ( 1 )

牛海綿状脳症、ひどい名称だが、
一般に狂牛病として知られている。

そして、クロイツフェルト・ヤコブ病
との関連がクローズアップされた。

その結果、食用牛肉が大きな制限を受けた。
骨ごと供されるTボーンステーキもその一つ。

店頭から姿を消した。
ステーキハウスや焼肉店も大打撃を受けた。

T字型の骨を挟んで、
フィレとサーロインが楽しめるステーキだ。

骨ごとカットされるので普通に500g前後はあるが、
私には、Tボーンステーキに思い出がある。

大学の先輩が一般企業に就職して間もなく退職した。
そんな噂に驚いていると、次の知らせにぶっ飛んだ。

一部上場の大企業辞めて何をしたのかというと、
海上自衛隊幹部候補生学校へ進学したという。

一般大学卒業生に門戸が開かれていることも知らなかったが、
実は、先輩らしいという気もしていた。

思ったより早く(1年)で尉官任官の知らせも届いた。
そして、遊びに来いと誘われ、友人と訪ねた。


歴史を感じさせる重厚な建造物が多かった。
そして、夏の江田島はあまりにも明るかった。

もう時効だと思うから告白するが、
家族として米軍基地も案内してもらった。

私と友人は、夏休み然とした恰好だったが、
先輩は真っ白な制服。

まず玄関で屈強な、私より二回り以上大きな兵士たちが、
とても訓練の行き届いた敬礼で迎えてくれた。

徹底した階級社会やからね、
向こうはいくらごつくても、こちらは将校やから。

先輩は、ちょっと戸惑った私に気付いたのか、
自衛隊や軍といった組織の厳しさを教えてくれた。

そして、シンプルだが上質なダイニングルームで出たのが、
大きなTボーンステーキだった。

米軍食堂は、やっぱりこれでないとね、
とすすめられたが、大きさにビックリ。

結局、というか、もちろん完食したが、
食べたもので人は作られると痛感した。

ステーキは、Tボーンに限る。
それ以来、私のステーキ信条だ。

真っ白な制服を着た日焼けした先輩が眩しかったが、
自衛隊に勧誘されることもなく帰ってきた。


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