昨日、16日(土)1日だけ、
特急『はつかり』が復活走行したそうだ。
上野-青森間を現在の3倍以上、
11時間半かけて走りぬいたらしい。
『はつかり』という特急に特に思い入れはないが、
旧国鉄583系電車で走ったというと見逃せない。

私は北陸本線の『雷鳥』の印象が強い。
福井の永平寺に行くのに毎年乗った。
地元の菩提寺とは別に、
総本山永平寺に位牌を預けている祖父の法事だ。
子供の私まで参禅させられるのは参ったが、
駅弁やちょっと贅沢な外食がうれしかった。
後に中学の修学旅行で東北を周遊した時、
上野から乗ったのが『ゆうづる』か『はくつる』。
『はくつる』だったら、灘の酒のブランドと同じなので、
何らかの印象が残っているはずなのだが。
なにせ、後楽園球場で、(東京ドームではない。)
激しく首位を争う阪神巨人戦を観戦し、
夜行列車の発車時間合わせて、試合途中で球場を後にし、
離れ行く東京と東京発の電波にすがるように、
ラジオのダイヤルを合わせた思い出が強烈だった。
うえのはつのやこうれっしゃおりたとき、には、
すでに狂乱の修学旅行は始まっていたのだった。
で、583系と言う電車、ちょっと変わっている。
電車寝台特急なのだ。
電車の定義はと言うと、ここでは、とりあえず、
「動力分散型」と言うことにしておく。
動力源を分散させて効率化を図る、といったところか。
平たく言うと、各車両にモーターが付いているのだ。
複雑な地形の日本ならではの発想ともいえるが、
世界最高速を誇るフランスの高速列車も、
最新型は、動力車に加えて分散型を採用している。
いや、つまり、騒音元も分散しているということになる。
寝台列車なのに、そこがめずらしい、はず。
ヨーロッパで夜行列車というと、
電気機関車がけん引する客車スタイルが標準。
各車両は、とても静かなのだ。
初めてフランスの高速列車TGVに乗った時も、
揺れの少なさと静かさに驚いたっけ。
初期のTGVは、1編成10両で、
前後を強力な電気機関車ではさんで運行していた。
(
Nゲージ初代TGV)
だから、「客車」には、騒音を発する動力源が無く、
驚くほど静かだったのだ。
国境をいくつも越えるヨーロッパの夜行列車は、
いまでも大きなあこがれだが、また別の機会に。
で、ふたたび583系。
時代の要求に応えた電車と言える。
高度成長期の日本で急増する輸送需要を
効率よく解決するための電車だ。
昼は普通の特急として、夜は、寝台特急として、
昼夜両面で活躍することを期待されていたようだ。
今では、JR西日本の夜行急行『きたぐに』ぐらいだが、
「夜行寝台電車」は健在だ。
きりっとひきしまった、直線的な面構えは、
ジャイアントロボのようで、凛々しい。
と言っても通じないか。
ちなみに、500系は銀英伝説のブリュンヒルトで、
N700系は、エヴァ初号機だ。
親父の暴走は止まらない。
以下、自粛。