出先での昼食予定が狂った。
「隣保で葬儀のため臨時休業します。」

店頭の張り紙にはそうあった。
兵庫県は広い。

で、慌てて調べた。
カーナビに頼った。

少し走れば蕎麦屋さんがある、
らしい。

念のため電話してみた。
ありがたいことに営業していた。
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店について驚いた。
前は、里山で、いわゆる古民家だ。
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もっと驚いたのは、
私たちが席に着くと、暖簾は降ろされた。
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お昼時に滑り込み、セーフ。
ちなみに時計は止まっていました。

で、お蕎麦。

「欲張り三昧」
十割蕎麦に辛味大根がよく合う。

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「鶏せいろ」(鴨汁系)
蕎麦湯も美味しかった。
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待っている間に気になる料理が。
ほかの皆さんが、ご注文なさる。

ご主人にお願いすると、
快く追加注文を受けてもらえた。
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それがこれ、「松葉の天ぷら」。
鶏の胸骨だそうだ。

確かにV字型の骨が松葉を連想させる。
なんとも滋味の深いてんぷら。

しかし、なんといっても一番の驚きは、
ミシュランだろう。

2016年度ピブグルマン掲載店だった。
ミシュラン、恐るべし。

言っちゃあなんだが、
こんなところまで足を延ばしていたとは。


ごちそうさまでした。
美味しいお蕎麦でした。

ところで・・・。

どなたか運転してくれませんか。
次は、お酒もいただきたいと思います。





おかげさまで虫歯はない。
若い頃の不摂生でクラウンは多いが。

でも、歯科には定期的に通っている。
歯石を除去したり、磨いてもらったり。

審美歯科というほどでもないが、
年に4回ほどきれいに磨いてもらっている。

我が歯ながら、美しくなる。
そのたびに思うのだ。

もう珈琲は控えよう。
赤ワインも控えよう。

が、1時間ともたない。
食事をすればおしまい。

やはり、赤ワインが欲しいな。
暑いし、あまり重すぎないピノとか。

食後は食後で〆としての珈琲は必須。
いつまでもダラダラ食べてしまいそうで。

元はと言えば、なるべく長く、
自分の歯で美味しいものが食べたい。

その気持ちで歯科に通ってきたが、
美味しく食事をするたびに歯は染まる。

ああ、なんという矛盾。
美味しいものは歯が染まるのだ。

神様はつくづく意地悪だと思う。

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もう、春の話だが、妻がお土産を持ち帰った。
また『柏屋』さんだ。

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ご主人は、妻の先輩になる。
ということは、私の後輩でもある。

が、私は、面識はない。
『柏屋』さんも未体験。

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で、『かさね』。
さすがの繊細さ。

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さすが、ミシュラン☆☆☆のお土産だもの。
でも、まずは、お料理をいただきたい私だ。





12歳から24歳まで通った母校は、
ミッションスクールだった。
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中高はもちろん、大学も全学部にチャペルがある。
学生オルガニストも居て、私もその一人だった。

先日、アメリカでオルガニストをしている後輩が、
母校で演奏会をするというのでお邪魔してきた。

私が卒業してから学部が三つ増え、数年前、
創立125周年に合わせて中央講堂も改築された。

そこに設置されたのがこちらのオルガン。
お気づきだろうか。
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右側は普通の配置だが、正面のパイプ群、
よくよく見れば、さかさまに収まっている。

古いオルガンばかり研究してきたせいもあって、
こういうスタイルは初めて。

少し弾かせてもらったが、
規模から想像するより、ずっと良く鳴る楽器だった。

いや、もちろん逆さまのパイプのせいではないと思うが。




サービスカット
牛海綿状脳症、ひどい名称だが、
一般に狂牛病として知られている。

そして、クロイツフェルト・ヤコブ病
との関連がクローズアップされた。

その結果、食用牛肉が大きな制限を受けた。
骨ごと供されるTボーンステーキもその一つ。

店頭から姿を消した。
ステーキハウスや焼肉店も大打撃を受けた。

T字型の骨を挟んで、
フィレとサーロインが楽しめるステーキだ。

骨ごとカットされるので普通に500g前後はあるが、
私には、Tボーンステーキに思い出がある。

大学の先輩が一般企業に就職して間もなく退職した。
そんな噂に驚いていると、次の知らせにぶっ飛んだ。

一部上場の大企業辞めて何をしたのかというと、
海上自衛隊幹部候補生学校へ進学したという。

一般大学卒業生に門戸が開かれていることも知らなかったが、
実は、先輩らしいという気もしていた。

思ったより早く(1年)で尉官任官の知らせも届いた。
そして、遊びに来いと誘われ、友人と訪ねた。


歴史を感じさせる重厚な建造物が多かった。
そして、夏の江田島はあまりにも明るかった。

もう時効だと思うから告白するが、
家族として米軍基地も案内してもらった。

私と友人は、夏休み然とした恰好だったが、
先輩は真っ白な制服。

まず玄関で屈強な、私より二回り以上大きな兵士たちが、
とても訓練の行き届いた敬礼で迎えてくれた。

徹底した階級社会やからね、
向こうはいくらごつくても、こちらは将校やから。

先輩は、ちょっと戸惑った私に気付いたのか、
自衛隊や軍といった組織の厳しさを教えてくれた。

そして、シンプルだが上質なダイニングルームで出たのが、
大きなTボーンステーキだった。

米軍食堂は、やっぱりこれでないとね、
とすすめられたが、大きさにビックリ。

結局、というか、もちろん完食したが、
食べたもので人は作られると痛感した。

ステーキは、Tボーンに限る。
それ以来、私のステーキ信条だ。

真っ白な制服を着た日焼けした先輩が眩しかったが、
自衛隊に勧誘されることもなく帰ってきた。


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