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寒い中、ようこそのお運びで、心よりお礼申し上げます。しかし、まあ、寒うなりましたなあ。これくらいで寒い言うてたら、北国の皆さん方にはお叱りをいただきそうでございますが、私、寒いのが苦手でして。でも、暑いのは、もっと苦手でして。冬になれば夏を恋しがり、夏になれば冬を待ち望む、永遠の旅人のような私でございます。

今日は、また、1月の25日。お初天神でございますな。上方落語には、『初天神』という演目がございまして、天満宮にお参りする父と息子のやり取りが、面白おかしく語られますが、お気の毒でございます。今日は、そのお話ではございません。

○おう、邪魔するで。
●帰れ。

○なんやいな、いきなり。
●帰れ。

○いつもに増して不機嫌な顔しとるなあ。ははは。
●はははやない、帰れ。

○どないしたんや、聞いたるで。
●選挙や。

○あんた、いつも国民の権利や義務やいうてるがな。
●その権利を生まれて初めて放棄するかもしれん。

○どないしたんな。
●何の選挙かわかっとんのか、おまはんは。

○ええと、おいど選挙やろ?
●補欠(ほけつ)のHを発音せんで、おけつかい。

○フランス風がわかるか、さすがやなあ。
●お前にしては、高度なボケやな。

○せやろ?
●その向上心に免じて、聞かせたろか。

○待ってました!
●掛け声まで掛けんで、ええわい。
そもそもやなあ、今度の選挙、おいど選挙。
なんで、おいどか言うたら、あいつや、N。

○せやな、せこいことした、ケチなヤツやった。
●記者会見で泣きじゃくって、世界中の笑いもんや。

○自業自得やな。
●それだけやない、わがN市民まで、なんで当選さした、
お前らアホかと馬鹿にされとる。
わしは、あんな怪しいやつに投票はしてへんのに、や。

○確かになあ、いまからおもたら、なんで当選したんやろな。
●どっかの都知事もなかなかややこしいヤツやったけどな。

○あはははは、居ったな、そんなんも。
●そもそもN市にたいしたゆかりもないヤツや。
大阪生まれで、府立K高校から吹田のK大出て、K市の市役所に勤めとった。KKKや。
で、K高校の後輩に、なにかと話題のHが居る。

○テレビでて知事やら市長やらやってる弁護士やな?
●そや。それに影響されたんか、似たような名前の政治団体でっち上げて立候補しよった。
ところが、実は、HともHの団体とも、何の関係もなかったんや。

○詐欺やな。
●ほんまや。それに騙された浮動票が動いて、最下位ながら当選してしまいよったんやな。

○喜んだやろな、当人は。
●そや。ほんで、調子に乗りくさった。

○くさったって、ほんまに、怒ってんねんな。
●ここで怒らな、いつ怒る。

○で、どうすんねん。
●なにがや。

○今日の選挙やがな。
●それで、また、怒ってんねんがな。

○なんでやねんな。
●この選挙公報、見たか。

○ああ、なんかきてたな。
●ちゃんと見てみ、笑えるから。

○なんや、今度は、笑えるんかいな。
●もう、笑うしかないやろ。

○まだ、見てないねんけどな。
●前の市長と親戚です、たら、即戦力ですたら。
なめとんのか!責任者出て来い!

○なんや、人生幸朗師匠のボヤキ漫才みたいやな。
でも、確かに、親戚や言われてもなあ。
●わがN市民が、また衆愚扱いされると思うとな。
つい、ボヤキとうもなる。

○せやけど、ほんま、誰に投票したらええのか、
どいつもこいつも、パッとせん顔しとるなあ。
●ほっ、判断材料、顔できたか。

○大事やろ?あんまり、悪人顔もかなんしな。
●まあな。そもそも、顔見る気にもならんが、
もっと気になるのは、大学在学中が二人も居る。

○あ、ほんまや。
●なめとるな、明らかに、市民も学業も。

○なんで、今頃、大学なんやろ?
●年齢は、どうでもええ。
いくつになっても向学心あるんは、結構なこっちゃ。
学歴が必要やと思う経験でもしよったか・・・。
でもな。

○でも?
●県議会議員と大学と両立できるんか、っちゅうこっちゃ。

○ほんまやな。
●中途半端なヤツには投票できん。

○そうなると、ほんま、誰に投票するねん?
●あほ、死んでも言わんわ。

○あ、そやな、親子兄弟でも誰に投票したかは、
言うとややこしいな。
●あほ、そんな理由ちゃうわい。

○ほな、なんでやねん?
●そら、かなんがな、今度こそアホ扱いされる。
投票した議員が、
また、号泣会見なんかしよったりしたら。




今日は、どうにも、オチが決まりまへん。
選挙だけに、オチとうない。

トト、トン、シャンシャンシャンシャン、トテチン♪
え~、梅雨の晴れ間の蒸し暑い日に、ようこそのおこしで、暑いのはかないまへんが、厚く御礼申し上げます。暑い暑い、いうててもラチがあかんので、図書館で涼んで、いやいや、ちょっと調べもんを勉強してまいりました。常日頃から関西弁がどうもそれにふさわしい地位にないような気がいたしまして、まあ、ようするにディスられてるように思えるわけでございます。

ここまでで、解説が必要でしょうか。「ラチがあかん」というのは、区切りがつかない、きりがない、という意味の大阪系関西弁ですな。「ディスる」と言いますのは、倅から仕入れた言葉でございますが、”disrespect”つまり、「軽蔑する」からきた、と言われる若者言葉でございます。

先日も同窓の親父連中と飲んでおりますと、「F(私の本名でございます)は、昔、もっとシュッとしとったよな。」と、さんざんディスられてきたのでございますが、「シュッと」というのは、わかるようなわからんような言葉でございます。こういう時の私の関西弁バイブルを紐解きましても、載って居りません。牧村史陽先生が取り上げておられない関西弁は、モグリか新語でございましょう。

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(後ろ2冊は、演出用で、本文とは関係ありません。)

○まいど。
●おいど。

○何読んでんの。
●ワシが本を読んでるてわかるなら、はよお帰り。

○いやいや、ちょっと聞きたいことがあってな。
●物理と化学以外ならなんなりと。

○八月の槍て、なんや。
●また古風な言い回しやな。

○お婆はんに怒られて、意味聞いたらまた怒られた。
●そら災難やったな。はっはっは。

○ほたら、東山町の●に聞いて来い、いわれた。
あれは、変人やけど、牛のおいどや、いうてな。

●牛のおいどか、
あのエキセントリックなお婆さんには、かなわんな。

○なんな、それ。ごくせんトリック、てか
●仲間由紀恵のファンかいな。
まあええ、ちょっと変わったおばあさんやな、ええ人やけど。
牛のおいどは、モウの尻で、物知りや。

○なるほど、変わりもん同士か。ほな八月の槍は。
●ほっとけ。盆の槍でボンヤリやがな。

○なるほどなあ。
●他所行ったらヤクザと高利貸しの言葉みたいに思われてるが、
関西弁は、コミュニケーションの言葉やねんで。
面と向かって、ボンヤリ、言うたらカドが立つやろ。

○結局、言われてるんやがな、ボンヤリって。
●まあ、それは真実やからな。

○たしかに、船場のいとはんやら、京都の舞妓はん、
神戸・山の手のお嬢さんも、関西弁やもんなあ。
●そや、女子ばっかり並んだけど、ええとこに気付いたな。
大阪弁を面白がってもらえるようになって、
関西人のサービス精神が、いちびり過ぎたようやな。

ワシは今でも、国会が大阪弁やったら戦争はせんかった、
そう思ってる。

ABCD包囲陣にかこまれてしもたがな。
どないする、石油やゴムや鉄鉱石。
かなわんなあ、満洲は、どないや。
溥儀はんも、いつまでも言うこと聞いてくれるかどうか。
そやな、蒋介石はんも怒ってはるしなあ。
北の方では、冷害で腹減らしてるし。
アメリカはんが本気だしたらかなわんからなあ。
そやな、大和魂だけでは、戦争はできんしな。

全然、勇ましいことないやろが。

大阪や京都の連隊が負けて帰ってきたら子供がはやしたそうな。
またも負けたか8連隊、それでは勲章9連隊。

○昔の子供は上手いことを言う。
●いやいや、関西弁の伝統やろ。

●今も、「シュッとした」言う言葉を調べててな。
○「シュッとした」、うん、言うなあ。
正しい意味はわからんが。

●そやろ、この本には、載っててん。
○お、いつも、おまはんが大事にしてる本とちゃうな。

●そや、最近仕入れた本や。
絵ぇばっかりやから、お前でも読める。
○ほう。

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●大阪弁は、今でもしっかり根付きながら進化してるな。
○ほう。

●お前のお婆はんらが使う、古い洒落言葉もすたれさしたらもったいない。
今からでも遅うないから、勉強するこっちゃな。

○そや、橋下市長は、図書館つぶす言うとったな、急がな。
●おいおい、あわてんでも、すぐにはなくならんやろ。ええ建物やし。

○いや、でも、今のうちに涼んどかな。計画停電の前に。
●なんや、そっちかいな、よう言わんわ。

トト、トン、シャンシャンシャン、トテチン♪

ホンマかいな 予想外の即重版
なごむわあ、なんやようわからんけど。

本の帯からして、ほんわか笑わしてくれる。
しかも、だ。

綴じ込み付録が良い。
「かんさい名所絵すごろく」がついている。

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しかも、近畿二府四県+三重県も付いている。
お得だ。

関西人が苦手な方。
関西弁が怖い方。

そんなあなたにこそ、
是非ともご覧いただきたいと思います。

そして、リアル関西人のあなた。
ほっこり和むこと請け合いです。

特別付録
 実は私、最近、よう、電車に乗るのでございますが、車内や駅では、色んな事が起こりますようで。先日も乗りあわせたお客さんに、70年代のヒッピーのようなオジサマがいらっしゃいまして、ご記憶でしょうか、ハナ肇さんが『ゲバゲバ90分』で演じておられました「あっと驚くタメゴロウ」その人のようでありました。とりあえず、目は合わせんとこうと。

 で、反対側に身体を向けますと、ギターを背負った、中学生くらいの美少年が立っているのでございます。タメゴロウさんよりは気が楽かというと、とんでもない。この美少年、眉間にしわを寄せ、怖い顔で手もとのスマホか何かを睨んでらっしゃる姿には、近寄りがたいオーラが漂っているのでございます。ちらっと眼に入りましたスマホの画面は、繁体字の漢字の羅列でございました。これは、まさに前門の虎、後門の狼状態でございまして、小そうなって、立って居ったのでございます。

 そこへ、乳飲み子を抱き、ベビーカーを押した若いお母さんが乗り込んで参りまして、しかも、混み合った車内がお気に召さないようで、最年少乗客と思しき乳飲み子さんは、むずがり始めたのでございます。これが絶体絶命のピンチでなくて、何でございましょう。

 と、奇跡が起こったのでございます。タメゴロウさんと美少年、申し合わせたかのように乳飲み子さんをあやし始めたのでございます。お二人とも、先ほどまで怖い顔をしてらしたのに、今は愛嬌満点でございます。私の方が先にあやされてしまいましたのでございました。

○まいど。
●おいど。

●ひさしぶりやな。
○ひさしぶりや。

●ほなさいなら。
○いやいやいや、相変わらず愛想のない。

●そら、大いなる誤解やな。
○どこが誤解やねん。

●お前にふりまく愛想を切らしてるっちゅうだけや。
○前にもそんなこと言われたような気がするな。

●まあええ、どうせしょうもないことやろけど、どないした。
○駅で滑ってん。

●はい、お帰り。
○聞いてえな。

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●お前が駅で滑って転んだんは2月やろ。何を今さら。
○いやいやいや、その後、気付いてん。

●しょうもなかったら、帰らすで。
○いやいやいや、大事な発見や。

●で、どないしてん。
○駅のホームの滑り止めが変わったみたいや。

●ほお。お前の節穴が気付くような変化があったか。
○滑りそうになって、止まってん。

●あいかわらず身体張って、アホしとるな。
○でも、すごいで、効果テキメンや。

●いったい、なにがどないしてん。
○ホームの端っこ、ザラザラになっとる。

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●ほお、なるほどな。お前みたいなスカタンが居るから、鉄道会社も公共施設も、水はけやら凹凸の段差やら、色々知恵を絞ってきたが、お前が身体を張って安全を証明したか。
○・・・褒めてくれてるんか?

●点字ブロックも気をつけな滑るし、せっかくの滑り止めも力のかかる方向まちごたら、ボブスレーのコースみたいなもんやからなあ。
○・・・それ、わいのことか。

●まあ、ええがな。
○それに、足元見たら、黄色いランプが点滅しとるがな。

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●おお、そやな、昔はパトカー見たいな回転灯やったこともあったな。
○でた、生き字引。

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●ほっとけ。今は、LEDかなんかやろな。
○うん、小さいのがたくさんチカチカしとった。

●次、滑るときは、その駅にしいや。
○うんそうする、って、もう、堪忍や。

●さすがに3月も医者通いしたら懲りたか。
○ながかったわあ。

●でも、そうやって、駅のホームも改良されていくんやな。お前みたいなスカタンのおかげかな。
○・・・何か役に立ったんやったらうれしい。

●立ったで、立派な役に。
○そか!ほなら、クマ吉にも教えてくるわ。

●何をや。
○駅で滑るんやったら、あの駅にせえよって。

●これこれ、そないに焦って、滑りなや。
(つるりすってんがちゃ~ん)
○あいたたたた。

●ほら、言わんこっちゃない、大丈夫か。
○今度は尻もちや。いたたたた。

●あああ、人の家の玄関先で、派手に滑りよったなあ。
○あいたたた、●どん、あんた、駅のホームに引っ越さんか?

●よう言わんわ。


トト、トン、シャンシャンシャン、トテチン♪




日本全国梅雨入りの様子。
雨の日の駅でのスリップにはご注意を。
毎日お暑うございます。
滝のような汗とご一緒に、
ようこそのお運びで、御礼申し上げます。

さて、暑い夏と申しますと、どうしても食が進みませんで、
さらに夏バテに拍車をかけたりするもんでございますが、
江戸時代、平賀源内という多才なお人が土用の丑に鰻を食べよう、
ってなことをおっしゃったのが、日本のキャンペーンの始まりやそうで、
現代では、夏バテ予防やとかいうて、
日本中暑い時期にウナギのかば焼きを食べるわけですが、
焼いたはる方は、大変な重労働やないかと思います。
まあ、書きいれ時やと思うて頑張っていただきたいと思います。

鰻屋の前で白飯喰うような○どんが、●はんの家の前を通ると、
ええ匂いがしてます。


○まいど。この暑いのに肉焼いてんのかいな。
●帰れ。
○まあ、そう云わんと。ええ匂いさして、素通りできるかいな。
●ウチはIHやから夏に肉焼いても暑うないんや。
○へぇ~、それで焼肉かいな。
●焼肉やないけど、とにかく帰れ。
○まあ、まあ、おちついて。なんやぎょうさん並んでるがな。
●お前の分はない。わしの夏バテ予防ディナーや。
○その赤いのは?

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●ガスパチョや。
○大阪ガスのオッサンがパッチはいてどないした。
●やっぱり帰れ。
○いや、かんにん。
●生野菜をミキサーにかけてこさえるスペインの野菜スープや。
○へぇ~。(ほら始まった、ウンチク大明神)
●なんやて。
○いやいや、こちらの話。で、その刺身みたいなんは?

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●ヒラメの薄造りにオリーブオイルとバルサミコをかけてある。
○ヒラメはわかった。
●本来は牛の生肉で作る料理やがな、魚を使うことも増えてる。
○オリーブオイルにバルサンたいて・・・。
●ええかげんにしいや。
○すんまへん。
●カルパッチョという料理や。まあ、イタリア風の刺身やな。
 ほんまは、チーズをおろしてかけたらええねんけどな。
○チーズか、なるほどイタリアや。で、バルサンっちゅうのは。
●まだ言うか。バ・ル・サ・ミ・コ。ワインのお酢や。
○なんや、身体によさそうやな。
●だけやない、美味しいで。
○で、肝心の肉はどないなってますのん。

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●牛のモモとサーロイン、鶏のモモに豚のロース、それにイカと海老。
○ひゃあ、ごっつぉやなあ。
●夏バテ予防や。
○でも、こんなにたくさん焼いたらはじめのが冷めるやろ。
●甘いな。バットに入れてフタして休ませるんや。
○焼いた肉を休ませる。
●そうや。そのあいだに焼いてすぐ食べるイカや海老を焼く。
○なるほどなあ。
●ほんなら、全部一番ええ状態で食べられる。
○たいしたもんやなあ。
●いや、実は、プロの料理人さんの受け売りや。
○なんや、そうかいな。
●昔、中之島にあったスペイン料理店の女性シェフにな、教えてもろた。
○すみに置けまへんなあ。
●やかましい、立派な人妻じゃ。
○まあ、ええわ。で、このええ匂いのごはんは。

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●ああ、冷凍のごはんがあったからガーリックライスにした。
○まめやなあ。
●まあな。IHのおかげで夏でも料理が楽しい。
○汗かきやもんなあ。くっくっく。
●ほっとけ。味見はさしたるから、はよ帰れ。
○一人で食べるより楽しいやろうに。
●お前とじゃ楽しいはずがない。
○ま、よばれま。美味しいわ!とくにこのスープ。

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●そやろ、ガスパチョ、わしの好物や。パプリカが甘みを出してな。
○覚えとこ。大阪ガスのオッサンがパッチはいたら、パープリンか。
●もう、ええわ。



トト、トン、シャンシャンシャンシャン、トテチン♪



ガスパチョもカルパッチョも火を使わないで出来る料理です。
それでいて、栄養たっぷり、しかも美味い。

色んな流儀があるようなので、
この夏、一通り挑戦してみたいと思います。

特にトマトやパプリカを使わない「白いガスパチョ」。
昔はミキサーはなかった、として、粗みじん切りのもの。

塩、胡椒、オリーブオイル、そして、事情が許せばニンニク。
これだけで美味しく出来上がります。

カルパッチョも牛生肉が不安な方は、
白身魚でもマグロでも美味しくいただけます。

暑い夏を美味しく食べて乗り切りましょう。
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モスの地域、期間限定商品、
関西は、「イベリコ豚メンチカツバーガー」。

グッジョッブ。
ナイスです。

一口かじっただけで口の中に広がる豊かな味わいは、
まさしく最高級イベリコ・ベジョータ。

なんてわかるわけがない。
でも「利き豚」ってしてみたいとは思うのだ。

イタリアのプロシュートとスペインのハモンセラーノ、
スペインの中でもイベリコと普通のハモン。

そういう食べ比べをさせてくれるワインバーを知っているが、
どれも美味くて困ってしまう私だ。

でも、三元豚と犬鳴ポーク、とか、
いろんな豚のトンカツとかを食べ比べてみたいなあ。

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いや、「イベリコ豚メンチカツバーガー」、美味かった。
揚げたてのサクサク衣からにじみ出る肉汁。

カツは濃厚なのにソースの酸味がいいのか、
二つや三つ、普通にイケる。

さすがに、いっちゃイカンと思ったので、自粛。
その代わりに、「モスライスバーガー・カルビ焼き肉」。

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やっちまった。
ライスがほぐれてしまった、ってそっちかい。

美味しいタレが災いして、
せっかくのライスバーガーが、カルビ丼に。

ところで、納得のいかないこともある。
何故に、関西で、イベリコ豚、
はひとまずおくとしても、だ。

○「メンチカツ」はないやろ、「メンチカツ」は。
●どないしたんや、いきなり怒りながら。

○「メンチ」は「切る」もんで、食うもんちゃうし。
●そやから、どないしたんや、っちゅうてるねんがな。

○いや、そこのモスでメンチカツバーガーいうの売ってるねん。
●その、なにが気に入らんねん。

○あれは、ミンチカツでメンチカツちゃうがな。
●なんや、そこかいな、気に食わんのは。

○そやかて、わざわざ「関西限定」言うてんのに、
 なんで、「メンチカツ」なんやろ。
●それは、ムツカシイ問題やなあ。

○ムツカシイんかいな。
●そもそも「ミンチ」は英語の「mince」が語源やから、
 関西の「ミンチカツ」の方が、原語に忠実と言えなくはないな。

○そやろ、甲子園球場の巨人戦なんか見てみ。
 10万の瞳が、三塁側に「メンチ」切っとる。
●ははは、そら、どえらい眼力やろなあ。
 確かにこっちで「メンチ切る」いうたら「眼を飛ばす」
 っちゅう、穏やかでない意味になるな。

○平たく言うたらハンバーグのカツ、
 ということは、「ミンチ肉」のカツなんや。
●うんうん。

○そやし、こっちでは、あれは、「ミンチカツ」やがな。
 「メンチ」なんて訛ってたらアカンがな。
●しばらく見ん間に、考えることを覚えたな。

○ほっとけ。
●ははは、すまんすまん。

○モスともあろう会社が、知らんはずもないやろうに、
 なんかほかの魂胆でもあるんやろか。
●まさか、そんなこともないやろけど、
 やっぱりモスが東京の会社やからやろなあ。
 「あほ」と「ばか」の境は線が引けるけど、
 「ミンチ」と「メンチ」は線もひきにくいらしい。

○へえ。そうなんや。
●おまけに、なんで東が「メンチ」になったんかも、
 はっきりしたことは、わかってないようや。

○へえ、そうなんや。
●今回も関西だけやのうて、中京・北陸も
 「メンチカツバーガー」地域になってるやろ。

○そうやそうや。
●そやし、あんまり、大きな意味もないやろな。

○そうなんや、っつうか、その前に、
 ホンマにイベリコ豚なんやろか。
●そら、確かめようもないけどな、
 今時そんな詐称問題起こしたら自殺行為やろ。

○まあ、そやろな。
●そやろなって、お前がここでメンチ切ったって、
 真実はわからんがな。

○いや、美味しかったから、つい舌噛んでん。
●なんや、痛かった顔かいな。

○そや、今度甲子園行くときは、
 メンチカツバーガーかじって、三塁側に
 メンチ切ったろ。
●ようわからんな、勝手にし。

トト、トン、シャンシャンシャン、トテチン♪


失礼しました。

久しぶりの「習作落語」で、勘が戻りません。
受験生にぴったりの「オチ無し」でございました。


「イベリコ豚メンチカツバーガー」、
とても美味しくいただきましてございます。
さすがに11月になりまして、秋らしくなってまいりました。日が沈みますと、そこそこ冷えてまいりますのに、ようこそのお運びでありがとう存じます。寒うなってきますと、やっぱり恋しいのが、温こうて、美味しいもんでございます。鍋料理やら関東煮(かんとだき)なんかもこれから美味しうなってまいりまして、うれしいんでございますが、夏は夏で、涼しいて美味しいもんが恋しい、言うてますから、まあ、年中美味しいもんが恋しいわけでございます。これから冬になりますと、唐辛子(とんがらし)のきいたもみじおろしでいただく鍋料理やら、辛子をたっぷり塗りたくった関東煮(かんとだき)が、楽しみでございます。

○まいど
●おいど
○久しぶりに聞いたなあ、おまえの「おいど」。
●おまえこそ、長いこと顔見せんで、せいせいしとったのに、なんや、生きてたんかい。
○そんな薄情なこと、言いないな。
●ほたら、懲役でもくろうてたとか。
○そやね、ちょっと万引きで、ちゃうて!
●まあ、ええ、けど、ハンコは押さへんで。
○借金頼みに来たんちゃうて。
●ほたら、いったいなんでワシの平和を乱しに来たんや。
○まあ、見てえな、おもろいもん見つけたんや、そこのコンビニで。
●やっぱり、万引きかい。
○ちゃうて!たいがいにしいや!
●万引き見つかっても居直って強盗したらあかんで。
○へえ、それは、もう、って、ちゃう言うてまんがな!
●まあ、ええ、なんや、見せてみい。
○これや!
●ほお、サントリーと東ハトのコラボかいな。
○なんや、そのコラボ、て。
●あいかわらずものを知らんやっちゃな。
○そう、言いないな、知らんやつに教えるの好きやろ?
●まあな、アホは好かんがな。お前は素直やからええ。
○それ、礼、言うとこか?
●いや、ええねん、まあ、早い話が、合作や。
○そら、みたらわかるがな、缶にも握手してる絵が描いたある。
●ほな帰り。
○待ってえな、なんで、合作か知りたいんやんか。
●ほお、珍しい、まるで、ものを考えてるようやな。
○考えてんねんがな。
●明日は、雪でも降るかいな。
○いや、晴れや言うてたで、さっき。
●・・・。
○で、なんで、合作なんやろ、これは、サントリーのスープやんか。
●そやなあ、サントリーが売ってる。
○ほな、東ハトは儲からへんやん。
●このスープではな。
○わからんなあ。
●そやけど考えてみ、このスープが美味しかったら。
○そうか、ハバネロ買うかも知れんなあ。
●そこやな。
○なるほどなあ。
●そら、みんなの知らんとこで名前代とか払うてるかも知れんけどな。
○いくらやろ。
●知らんがな、どっちにしても、両方が両方に得があると考えたんやな。
○そう言うたら、サントリーには、ロッテのガムのサイダーもあったなあ。
●そやそや、同じことやな。
○ガムもサイダーも売れたんやろか。
●知らんなあ、1本は飲んだけどな。
○このスープ、飲んで見るか。
●あほげに辛いのんは、いらんで。
○そう言や、辛いのんあかんかったな。
●ちゃうで、正確には、無駄に辛いのん、や。
○無駄てか?でこちんに汗かいてハゲるからちゃうんかいな。
●やかましい。エスニック料理とか、好きやで、辛いのん。
○そういや、そうやな。汗かきもって、タイ料理食うてたなあ。
●美味しいカレーやせんべいは好きやが、何十倍、とか言うて・・・。
○そやそや、ワシも昔えらい目におうたんや。
●そやろ、次の日の便所が大変やがな。あれが、無駄に辛い言うねん。
○なるほどな。
●ハバネロかてそうや、ワシは、ビゼーのカルメンしか知らん。
○店のカルメラ?
●そら、ハバネラやがな、というツッコミは、お前には、無理やったな。
○ヘッ?
●いや、ええねん、無駄にボケて虚しうなっただけや。
○ボケてたんかいな。
●なんや、東京で接待してる気分やがな。
○ボケてもツッこんでくれへんっちゅうやつか。
●まあ、そんなとこや、まあ、ええ、かしてみ。
○あ、口から火ぃ吹いて、頭ハゲるで。
●やかましい、(ゴクリゴクリ)。
○ほら、ハゲた。
●ええかげんにしとかな怒るで。
○すんません。
●旨いで、これ。
○辛ないんかいな?
●いや、ふつうに旨い。
○(グビグビ)、ほんまや、辛い言うても知れてるなあ。
●うんうん。
○ほなら、ハバネロの新製品のもっと辛いの買うてくるわ。
●いや、ええ。
○なんでやねんな、コラボで両方の会社が得なんやろ?
●いや、やっぱり、汗かいてハゲるのが、怖い。


トト、トン、シャンシャンシャン、トテチン♪

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いささか自虐ネタになってしまった。
が、汁飲みとしても納得のスープだった。

スープ茶漬けとしても使えそうだ。
ふむ、われながら、食いしん坊は、欲深い。
寒うなりましたのに、ようこそのお運びでありがとうぞんじます。暖冬や暖冬や言うてたのに天気予報が明日は寒いで、言うたらホンマに寒うございまして、最近の天気予報は、アテになるんでございますな。某防衛庁と違うて、天気よう当てるさかい、気象庁を気象省に昇格させ、言うショウもない話はございませんが、えらいのは気象予報士の皆さんでっしゃろな。にしても寒うなると忙しなる、言う知り合いが居るんですが、これが、医者と坊主です。まあ、わからんでもございませんが、あんまり笑えん話でもあるようでございます。

○まいど!さぶいなあ!
●おいど!さぶいさぶい!
○久しぶりやな。
●なんや生きてたんかいな。
○勝手に殺しな!
●まあ、生きてたんならそれでええ、はよ帰り。
○今来たとこやないかいな、追い出しな!
●ろくなことないさかいな、お前が来たら。
○まあ、そう言わんと!
●どうせろくなことやないんやろ。
○いや、またおせえて欲しいことばがあってな。
●自分で調べ、勉強にならんで。
○今更勉強はええねん、あんたを横丁の生き字引と見込んで来たんやから。
●おだてても何も出えへんで。
○いやいや、どうでもええことよう知ってるやんか。
●やっぱり帰り。
○堪忍や!あのその、えぇっと、メタ・・・ンガスは危ないし・・・
●また、カタカナか?ホンマ、カタカナに弱いやっちゃなあ。
○メタモン・・・はポケモンか。
●「メタ」言うのは変化や後退を意味するギリシャ語起源でな、
○ホラでた、無駄な博学。
●やっぱり帰り。
○堪忍や!そこの公民館で見たんやがな、メタなんとか・・・。
●メタボリックシンドロームやな。
○それや!
●健康管理の話やな。昔は、成人病言うたがな。
○なんなん、それ?
●早い話が、健康的な生活習慣を持たな、はよ死にまっせ、っちゅうことやな。
○なんや、そうか、ほな、わしは大丈夫やな。
●不健康が目鼻つけてスカタンやってるようなお前のその根拠がわからん。
○そやかて元気やで。
●腹の中、血管の中、アタマん中、は、こらしゃあないけど、
なかあけてみたらボロボロなんやで、中年にもなったら。
○元気でもか?
●そや。メタボリックシンドローム、言うのは、代謝症候群とか内臓脂肪症候群とも言われる、いわゆる生活習慣病のくくりや。
○あいかわらずよう知ってるなあ。
●実は、血液検査の結果が悪うてな、あの公民館の話、聞いてきたんや。
○なんや、あんたもアブナイんかいな。
●ちょっと悪玉コレステロールが多て、血圧が高いけど、まだ死なんで。
○なんや、血圧にコレステロールて、死にそうやないか。
●このまま放って置いて悪化したら、ある冬の寒い朝、ポックリらしいな。
○なんまんだぶなんまんだぶ・・・。
●まだ、死なん!言うてるやろ!
○あはは、堪忍、堪忍!で、どないすんねんな。
●とりあえず、腹八分目を守ろかなと思てんねん。
○そんなんでええのんかいな。
●いや、ホンマは、運動したりしたほうがええねんけどな。
○せえへんのんかいな?
●運動は、身体に悪そうや。
○まあ、急に運動したらアブナそうやしな。
●それにワシは、タバコ吸わへんし、あとは、酒の量減らしたらOKや。
○ほんまかいな。
●喫煙がかなり悪いのは、知ってのとおりやし、
あとは、要するにカロリーと塩分のコントロールが大事らしいな。
○なるほどな。
●でもな、好きなもん飲み食いしてポックリ逝けたら、幸せちゃうか?
○ほお!意外なこと言うなあ!
●そうか?ワシは、享楽的な人生、肯定しとるで。ネアカやしな。
○画数の多い漢字は、ようわからんが、ネアカとは知らなんだ。
●ふっ、甘いな、人を見る眼が育ってない。
○世の中斜に構えて皮肉言うのが好きなんちごたんかいな?
●まあな。色々ワケもあって、まあ、悟ったんやな。
○ほおっ!何があったんや?
●いや、健康診断の結果がな、数字ほとんど変わらんのに、良うなったことがあるんや。
○良うなった?
●そや。調べたら年齢やったんや。40の大台に乗ったとき、「やや肥満」が、「普通」になってな、体重変わらんのに。39歳やったら肥満気味の体重も40の誕生日を迎えたら、「普通」や。ようするに、どこかで線を引かなあかんからしゃあないんやけど、所詮は、目安に過ぎんっちゅうことに気づいてな。それで、楽になったんや。
○そんなもんかいなあ。
●ワシの場合は、やけどな。今度のメタボリックシンドロームにしたかて、ウエストサイズが一つの大事な基準らしいんやが、男子85センチ、女子90センチを越えたら要注意、っちゅうんやけど、身長やら体重の明確な基準は、教えてもらえなんだんや。
○ほお。
●気になって、さっき調べたらアメリカの高脂血症治療ガイドラインやと男子なんと105センチなんや。ところが、女子は、88センチでな。これは、女子に多い皮下脂肪型と男子に多い内臓脂肪型のちがいとかによるもんらしいけど、わし、アメリカへ行ったら余裕やねん。
○なるほどなあ、でも、あんた日本人やん?
●まあな。でも、言うてすまんが、食生活は、バタ臭いで?子供の頃から肉も脂肪も大好きやしな。まあ、魚も大好きやし、野菜の味も美味しいと思える年齢になったし・・・。
○なんでも食うねんな。
●これは大事なことや。偏った食生活はあかんねんで。
○ほうかいな・・・。ワシは、野菜はかなんなあ。
●そら、あかんで。何でも食べな。
○でも、ポックリ逝けたらええやん?
●そらええやろな、ポックリ逝けたら。
○逝ける言うたやん、さっき!
●そら、希望的展望でな。命取り留めても障害が残ることも多いんや。
○ナガシマはんの脳梗塞とかか?
●まあ、お前は、脳にシワも血管もなさそうやから心配要らんけどな。
○そうやろか。
●かわいいやっちゃ。
○でも、元気に歳とりたいよなあ。
●そやなあ、わしも太く短く言うて強がり言うたかて、
夜中に救急車のサイレン聞いたら神妙になるわ。
○今、行ったなあ、救急車。
●そやなあ、急に冷え込んだから、どこぞのだれかの血管がワヤになったんかも知れんなあ。
○辛いやろなあ、まわりも心配やろなあ。
●さすがのお前も神妙やな。
○うん。
●でも、まだ、間に合うで、お前もワシも。
○そやな!
●現金なやっちゃな、こいつ。
○でも、昔、言うてたなあ、皮肉屋のアンタが。
●そら、なんなと言いま。
○美味しいもんは、身体に悪いか、高い税金がかかってるてな。
●その言葉は今も不変や。真理と言うてええな。
○また大げさな。
●で、間に合うんやったら、何をする気なんや?
○美味しいもんやめとないし、運動は面倒、シャレやないで。
●で。
○とりあえず野菜食べるわ。
●子供やないんやから、それだけかいな。
○大変なことやねんで!ニンジンやらほうれん草、シイタケ、ピーマン、セロリ・・・。
●ぎょうさんアカン野菜あってんなあ!
○ゴンボ(ゴボウ)にダイコ(ダイコン)に菊菜に蓮根、白菜、キャベツ、・・・あかん、胸悪なってきた。
●その調子や!食欲も無うなってきたら言うことなし!
○おえっ、ぜえぜえ。命がけやなあ、メタなんたらも。
●結局最後まで覚えよらんかったか・・・。


トト、トン、シャンシャンシャン、トテチン♪
映画を見てますと俳優さんが色んな役をなさってますな。もっぱら悪役っちゅうひとも多いですが、あのひとこの前は、何の役したはったかなぁ、というのが結構気になるもんでございまして。いつものおっちょこちょいの○はんが、物知りで偏屈の●どんに尋ねに参ります。


○まいど
●おいど
○ゆんべ(昨夜)映画見たか?
●なんか突っ込めよ。
○「おいど」にか?
●そや
○もう飽きた。
●つまらんやっちゃ。
○それよりゆんべの映画!
●『リトル・ブッダ』か?
○それそれ!
●どないしてんな、えらいハイやな。まあいつもか。
○あの人どっかで見たことあんねん、チベットのえらい坊さん。
●ああ、何とか言うたな、チベットの高僧、役では「ノルブ」言うたかな。
○そんな名前やった。それは、ええねん、どこで見たんやったかな~!
●『ラストエンペラー』やろ。同じ監督やしな。
 それより、なんであの子がマリナーズの帽子被ってへんのか気になるところやけどな。
○え?そうや!帽子言うたら最後のほうで三角帽子被されてさらし者になってた!
●そやったなあ、紅衛兵は無茶しよったさかい。
○それとあのかいらしいお母さん、前も見たことあんねん。
●そらハリウッドの名優一家に生まれた女優や、どこなと出てるやろ。
○なんやったかな~!気色悪いねん、たすけて!
●ブリジット・フォンダはわかっても、お前の見た映画まで知らんがな。
○いや、ヒントはあんねん、リモーネ、リメ、リメンバー、レミオロメ・・・。
●リメイクが出てこんか?レミオロメンはワシも覚えにくいけど。
○それそれリメイク、なんかの、え~っと殺し屋の女の子!
●あぁ、『ニキータ』のリメイクで『アサシン』か。
○それや!あ~スッキリした!
●確かに一人の俳優が色んな役を演じてると不思議な感じもするな。
○そやろ?お前、信長やのうて、港署の「タカ」やんけ!みたいな。
●大河ドラマと『アブデカ』で見比べよったか。
○まあ、それがオモロイっちゃオモロイねんけどな。
●ワシも阿部寛やのうて上田教授、とかの名前が先に出たりするわ。
○山田奈緒子がヤンクミかい?!とかな。
●『リトルブッダ』やないけど俳優言う職業は輪廻転生っぽいとこもあるな。
○舘ひろしや渡哲也が信長の生まれ変わりってか?
●演じきるというのはそういう側面があるんとちゃうやろか。
○それにしても足利尊氏と石田三成が同じ真田広之って違和感あったな。
●役が俳優にとりつく、みたいな言い方もするやろ。
 ひとつの役を終えたら次の作品では、また別の役に「生まれ変わる」んや。
○なるほどなぁ、深いとこ見てんねんなぁ。
●ブレヒトなんかは、俳優は役と距離を置け、見たいなこと言うねんけどな。
○誰やそれ、いつもの別に知ってんでええことやな?
●そやな、マルクス主義の劇作家・評論家やし、忘れてもええかな?
○それにしても輪廻転生ってあるんかいな。
●信仰の世界やな。信じる人には、あるんやろ。
○前世の記憶を持った少女、とか居るやん。
●誰かの生まれ変わり、という考えは洋の東西を問わずあるからオモロイな。
○で、ホンマにあるんやろか?
●大阪は昭和初期まで日本一人口の多い大都会やったん知ってるか?
○ほんまかいな?!
●ホンマや。どうやら神奈川にも抜かれて今は3番目らしいけどな。
 まあそれはええ。人口で考えてみ。
○輪廻転生を?
●たとえば、そやな、ジャンヌダルク。
○フランスを救った乙女やな?
●そや、今でも自称生まれ変わりの人気が高いキャラや。
○そうなんや。
●当時のヨーロッパ最大の都市、パリで人口5~7万。
○そんなもんかいな!
●ジャンヌダルクが活躍した小都市はせいぜい数千の人口や。
○都市どころか今の日本やったら吸収合併されてまうがな。
●そんな人口の中から生まれたヒロインが輪廻転生するとしたら・・・。
○いつ、どこの誰に生まれ変わったらエエか迷うやろな~!
●そやな。
○でも、そやからこそ、生まれ変わりや思い込む人には値打ちがあるやろ?
●うまいこと言うな。お前信じてるのか、生まれ変わりて。
○いや、そやったらええな~、っちゅう、まあ、ロマンやがな。
●照れいでもええがな。確かに全然似合うてないけどな、浪漫やなんて。
○ほっとけ。
●厳密に言うとな、仏教やヒンズー教の輪廻や転生やという概念と
 「生まれ変わり」の発想は一緒にしたらあかんねん。
○ホットケでブッダとのシャレなんやけど?
●そもそもの輪廻転生は、仏教以前からある、森羅万象の「命」に対して考えるけど、
他の生まれ変わり「思想」は、人間だけやろ?
○・・・ごめん。そやけど、デンデンムシに生まれ変わったりすんのんかいな?
●本来の輪廻転生では、そうなるな。
○考え直させてもらうわ。
●英雄や幸福な人間に生まれ変わることしか考えてへんかったな?
○そらそうやん!誰がゴキブリに生まれ変わりたい?
●サルモネラ菌とかもありえるしな。神さんが決めはるこっちゃ。
○ゴキブリより小さいやんか!
●命あるもの全てや言うてるやないか。
○『もやしもん』の世界やなぁ。選べへんのんかいな。
●長谷川やったらええけどな、「醸せ~」言うてる菌やろな、お前なら。
○やっぱり考えさせてもらうわ。
●ほい、ごゆっくり。
○よっしゃっ!
●やっぱり出たか、休むに似たり。
○何ワケわからんこと言うてんねん。
●いや、まあ、言うてみ。
○輪廻転生でゴキブリとかに生まれ変わったらやなあ。
●うん。
○その時代の偉い人の家に住み着いて一緒に歴史的大事件を体験すんねん。
●気の長い話やなあ。ゴキブリの寿命のほうがずっと短いのに。
○本能寺とかで焼かれたらかなんけど、何回かガマンしたらなんとかならんかな?
●それより、小そうてスカスカや言うても一応人間の脳を持ってるお前が、
 ゴキブリになっても同じだけの知性を持ってると思うか?
○ありゃりゃ、脳ミソもゴキブリ並みかいな!
●まあ、今と変わらんやろけどな?
○わや、言いな!けどそれやったら、つまらんなあ。
●まあ、そやな。匂いやら音だけに反応してガサゴソ生きるのもかなんで。
○そうか、今日のところは、おとなしう帰るわ。
●そうし。これからゴキブリよけにバルサン焚くし。

トト、トン、シャンシャンシャン、トテチン♪
もともと、関西人は、明治の東京遷都がよほど気に食わんかったようで、東京やら中央やらと聞くと意味も無う反発しとうなるようでございますが、日本の外務省が、ようやっと大阪や京都、神戸といった「関西」を中央と対等に扱うような姿勢だけは見せたような気もするような気もするのとちゃうやろか、どやろか、というお話でございます。

○まいど。
●おいど。
○やっと慣れたわ。
●そらよかった。で、今日は何をしでかした。
○いや何もしてへんて。朝日新聞にえらい言葉見つけてん。
●新聞とってるんかいな、人並みに。
○いやさっき電車の中でとなりのおっさんが開いてた。
●そんなとこやろな。で、どんな言葉や、わし、まだ読んでへん。
○外務省関西担当大使て、なんな。
●ほお、関西に格上げか。
○格上げてか。
●去年でけたときは、大阪担当大使やったんや。
○ほんまかいな。
●坊主の髪と嘘はゆったことがない。
○笑うとこか?
●まあな。
○で、大阪に東京の大使館できるんやろか?
●そんなたいし、たことはようせんやろな。
○笑うとこか?
●もうええ。
○なんや、道州制の真似事だけか?
●道州制て、またえらい言葉ひろてきよったな、こいつ。
○ひろてくるかいな、この前のお嬢さんのときに日経読んでてん。
●CM地で行くやっちゃな。
○そやけど、おもろいやん、東京と対等にもの言えたら。
●まあなあ、そのほうが国に活力が出るという人も多いみたいや。
○で、東京から大阪へ大使が来はんのんやな。
●その布石なんやろか。そこまで、考えてもおらんやろけど。
○ほならなんで、大使なんやろか?
●大阪は時々暴走するやろ、東京の言うこときかんで。
○はあ、大阪オリンピックもそれであかんかった言うなあ。
●そや、東京にしても大阪や京都に言うこと聞いて欲しいんや。
○というと?
●たとえばサミット。皇居やディズニーランドでは、できんしな。
○はあ、やっぱり、京都に奈良やろな、外人さんには。
●そんなとこやな。で、ちょっと下手に出て機嫌うかごうてるんとちゃうか?
○なるほどなあ。
●まあ、東京から見たらこっちは異国なんも確かやろな。
○異国か?
●お前、ディズニーランドで大阪弁鳴らすやろ?
○そらそや、ほかに喋れん。
●外国へ行ってその国の言葉喋らんで、
  無理から母国語で通すのは、アメリカ人と大阪人だけや言うで。
○ほんで異国扱いかいな。
●理解できんらしいな、このディープでチープなフレンドリーが。
○異国や言うたらいきなりカタカナ増えたな。
●つい教養がでてしまう。
○まあええ。ほたら、ワシも大阪の秋葉原担当大使やるわ。
●アキバてか?何すんねんな、日本橋でじっとしとればええもんを。
○メイド喫茶で大阪弁流行らすねん。
●だんさん、おかえりやすぅ~♪てか?
○そやそや!
●ろくなこと思いつかんな。即刻国外退去になるわ。
○なんでえな。
●メイドさんは大阪の日本橋でも標準語でないとアカンねん。
○なんでえな。
●知らんがな。萌えへんねやろ、お兄ちゃんらが。
○そうか・・・。よっしゃ!
●また、なんのよっしゃや。
○関西担当大使に大阪弁輸出申請しよ!
●また珍しい、画数の多い漢字並べて。
○ほんで、NHKも買収してニュースも大阪弁全国制覇や!
●大きな話やな。7時でっせ、ニュースの時間でおま、ってか?
○そや!ほんでな!
●ほんで?
○メイドさんにも大阪弁使うてもらうねん。
●こりゃ、あかんわ。

トト、トン、シャンシャンシャン、トテチン♪

今回で5作目。美しく楽しい関西弁が広まりますように。
(過去の似非創作落語:その1その2その3その4
作文バトンがつづく。
調子に乗って、今回も落語調で挑戦。



即興噺 2

ごくごく一部のお客様に熱狂的なご支持をいただきまして、今回も即興噺、お題を頂戴したいと思いま・・・これまた、元気なお嬢さん、どうぞ。

猫、時計、エメラルド、ベッド、水!

最近は、女性のほうが元気があるようでございまして、結構なことでございます。世の中明るうなったようで。男性もしっかりせなあきまへんな。さて、どないな噺になりますか。

○まいど。
●おいど。
かわらんな
●おおきに、おかげさんで頑固でな。
○頑固でヘンコでどうでもええことばかり物知りなお前に相談や。
●ヘンコですまんな。お前、時計持ってへんやろ?
○いや、あるで、なんでや?
●何時や思てんねん?
○まだ宵の口やがな、さっきテレビの筑紫さんにさいならいうたとこや。
●日付が変わってるっちゅうねん。
○そやけど、ちょっと急ぎでな。
●ほな、はよ言い。
○いや、煩いでな。
●帰ってんか。
○そない薄情な。お茶もだしてくれんと。
仕事はちっとも急がんヤツが、恋煩いのどこが急ぎなんや。まくで。
○仕事しててもベッドで寝ててもあの娘の姿が眼に浮かんで胸がきゅうっと。
●重症やな、ベッドてか。そんなええもんいつ買うたんや。
○いや、まえのままや。
●ダンボール拾てきてシーツ広げた、あれのことか?
○そや。
●天王寺公園に居たはるオッチャンらに笑われるで。
○まあ、ええやないか。
●で、どこのお嬢さんやかわいそうにお前なんかに惚れられて。
○4丁目のお屋敷の・・・。
●やめとき。
○なんでやねんな。
●愚問。
○そんなんわかってるわい。
●あちらさんは、お嬢さん言うだけやない、頭も良うて、確か今は外資系の銀行に勤めたはるはずや。話にならん。
○知ってるがな、休みの日も公園でノートパソコンたら広げてカコカコしたはる、そのお姿が・・・。
●よだれこぼしな。時差のある外国相手に休みの日も仕事したはるんや。
○そうなんや・・・。
●冬はオフィスが乾燥して加湿器でも追いつかんから言うて、天気のええ日は、いっそ公園で仕事したはるらしいな。
○そうなんや・・・。
●よだれこぼしな、て。
○そうなんや・・・。
●まあ、あきらめ。仕事もせんと飲んで1日過ごすお前とは、世界がちゃう。
○いや、でもな、わかってることもあんねん。
白いネコ飼うてて、名前が、エメラルド言うねん。
●それがどないしてんな、ストーカーみたいなことせんときや!
○飼うてるネコちゃんまで気品があるんや。
●白いネコが緑の首輪でもしてたか。
○なんでわかんねん?!
●エメラルド言うたら緑色の宝石で水色のアクアマリンの親戚や。
○出た!無駄な博識!
●無駄でわるかったな!
○いや、堪忍!感心してんねんがな。
●日本では関係ないやろけど、イスラムのスルタンは、
白いターバンにエメラルドを飾るそうな。
○またまた出ました!無意味な博学!
●帰ってんか。
○へへ、堪忍や。
●ちなみにルビーとサファイアも色違いの親戚でな。
○乗ってる馬がオパール!
●そら『リボンの騎士』やないか、懐かしいなあ。
○で、どないしたらええやろ。
●知らんがな。
○そう言わんと。
●しゃあないなあ。
○待ってました!
●エメラルドっちゅうことは、5月の誕生石やから、そこらで考えるか?
○誕生石?5月?ご本尊が?ネコちゃんが?
●そら知らん。
○お嬢を落とすには、ネコからや!おおきに!
●なんや、わかってんのか、わかってへんのか、あいかわらずなやっちゃ。

しばらく音沙汰のないまま、何日か過ぎまして。
○まいど。
●おいど。
○はぁ・・・。
●どないしてんな、不景気がドテラ着てため息つきな。
○あかんかった。
●何がや、お前になんぞあくことでもあるんなら見せて欲しいわ。
○エメラルドのお嬢さん。
●ああ、当然の帰結やな。
○ええとこまでいってん。
●ええとこて、どこや。
○公園でたまたま見かけたような振りしてな。
●ほお。
○ネコちゃんから褒めたんや。
●なるほどな、「将を射んと欲すれば」で、ネコから攻めたか。
○そや。
●お前としては、アタマ使うたな。で?
○それが、イギリスのネコとかで、日本語通じへんねん。
●ほぉ。
○お嬢さんが英語で話しかけたらノド鳴らすのに。
ワイが近付いただけで、ふぅ~っ!っちゅうて威嚇しよる。
●そこらの番犬より役立ってるな。
○そやねん。
●そもそも「将を射んと欲すれば」っちゅうのは、大事をなすには、小事をおろそかにするな、という戒めなんや。
○そうやったんか。
●お嬢さんが犬好きやったら、犬褒めたらええ、とおもてたな?
○そや。
●そやのうて、まずは、自分の毎日を反省して、・・・。
○よっしゃ!
●切り替えが早いのはエエが、どうせろくな「よっしゃ」やないやろな。
○誕生日には、遠くにいかはるらしいから、いそがな!
●なにをや?
○まずは小事から。ネコちゃんと話せるように、英会話習うわ!
●こら、あかんわ。

トト、トン、シャンシャンシャン、トテチン♪



ということで、お題も少し奮発した。
お楽しみいただけたら何より。