文庫三昧

文庫三昧_a0022024_1825451.jpg


このところ、文庫本をよく読む。
とくに、入浴中、半身浴で。

発汗によるダイエット効果を期待して、
と言うわけでもないが、まあ、趣味と実益。

〇『ガリア戦記』 カエサル
何度目かの読み直し。

何千人もの戦死者が出た闘いも、
数行でまとめてしまう冷徹さは、いつ読んでもすごい。

〇『チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷』
塩野七生

単行本が行方不明で買いなおした文庫本。
そういえば、塩野氏もカエサルの文章が好きだとか。

惣領冬美の『チェーザレ 破壊の創造者』が、
面白くて、塩野版も読み直す気になった。

〇『バベットの晩餐会』 I.ディーネセン
久しく見ていないが、映画が有名。

私の美食修業の精神的支柱ともいえる作品。
美味しいものは人を救う。

〇『オーケストラ楽器別人間学』 茂木大輔
さらっと読んだ。

文中「楽器別適性判別クイズ」というのがあって、
私の適性楽器は、「打楽器」だった。

〇『楽園』 宮部みゆき
私の初・宮部作品。

『模倣犯』のある意味続編と言うことで、
ちょっと心配もしたが、単独でも楽しめた。

私は、少々天邪鬼なので、
宮部作品は、意識して避けていたところがある。

物語は、途中で何度も投げ出したくなったが、
文章の巧さで、結局読みきらされる。

続いて読んだ『長い長い殺人』も、
昨夜遅く完読した。



入浴中のミステリーは、よくない。
ついついの長湯で、身体も頭も火照ってしまう。

クールダウンに時間がかかって仕方がない。
いや、なんだかんだで続きを読むから。

かくして、連休この方、睡眠時間が削られている。
体調を壊す前に自粛しなきゃ。

と、思いつつ、入浴読書という悪癖は、
しばらくやめられそうにない。

ついでに痩せられたら言うことなし、
なんだけど。