実家発掘 5 東洋文化系
両親も似たようなものだと思っている。
なぜかというと、
発掘品の中に「東洋」が出てこない。
茶道の練習セット、のようなものは出てきたが、
「旧制高等女学校」の教材だと思われる。
関連して亡き母の「許状」などもいくつか出てきたが、
私の琴線には触れなかった。罰当たりではある。
そんななか、ちょっと気になったのがこれ。
決して古いものではないのもわかるのだが、
謎に満ちていていい。
そもそも「中国」「硯」「寳」くらいしか読めない。
でも、なんだかありがたそうではないか。
って、
まるで表層的東洋趣味の欧米人的発想だな。
おそらく、土産か記念品の類だろう。
姉妹都市がなんたらの書類も出てきたし。
開けてみると、
墨、硯、、筆、印泥(朱肉)、篆刻印材のセット。
こういった教養のない両親が、
困ってしまって仕舞い込んだ、そんなところか。
いや、実は、
私は、こういう「セット」に弱かったりする。
「箱にキレイに納められた数々のツール」
胸がキュンとくるなあ。
おもえば、小学校でもらう「算数教材セット」や、
使いやすくはないが、コンパクトなケースに収まった、
「ビジネスステーショナリーセット」なども、
見ているだけで、厭きない。
そう、「文具マニア」かもしれない。
一見、機能性や合理性に頓着なさそうな、
「東洋の文具」だけに、キュンも大きい。
やっぱり、実家の発掘は、楽しい。