二束三文

「二束三文」
わが人生において、
この言葉を実感する日が来るとは、
夢にも思わなかった。

多くを期待していたわけではない。
そもそも価値もわからないし。

いや、母の遺品の着物。

父もようやく整理する気になって、
見積もりに来てもらった。

思わず笑ってしまう金額。
和箪笥二棹でこれですか。

父には、どう説明しよう。

土用の丑の鰻に化けます。
母上、化けて出てこないでね。



実際にあるんだ、「二束三文」って。
by hirorin330 | 2010-07-26 12:51 | 日常