『もしドラ』 / 岩崎夏海
評判の本だ。
本のフルタイトルは、
「もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
長い。
が、見事しか言いようのない省略形を持っている。
人呼んで、『もしドラ』。
こういうのもヒット作には必要だろう。
店頭に平積みされていたとしたら、
ちょっと躊躇してしまいそうな表紙カバー。
アマゾンでゲット。
もちろん私は、ドラッカーの原著は読んでいない。
だから、そのあたりは、よくわからない。
それでも、青春・学園ものともいえる小説が、
こうも論理的な展開を見せるとは、小気味良い。
『おおふり』こと、ひぐちアサのコミックス、
『おおきく振りかぶって』との併読をおすすめしたい。
もしライプツィッヒ・トーマス・カントル・J.S.バッハが
兵庫県立芸術文化センターの音楽監督になったら。
うれしい。
じゃなくて。
タイトルの長さでは負けないが、
『もしバッハ』じゃ、語呂はよくない。
ベストセラーは、夢のまた夢。