バッハとDDR

バッハが趣味というのもなんだが芸術の秋なので・・・。

後期バロックという時代から必然的に教会音楽が多いので敬遠されがちだが、バッハは偉大だ。宮廷(世俗)と教会での職をほぼ交互に二十数回繰り返しながらあの膨大な作品を残した。最後の職場、ライプツィッヒのトーマス教会前にはコートのポケットの裏返った銅像があるが、それは貧困であったことの寓意だ。芸術家、特に音楽家がまだまだ職人仕事だった頃の名残で、ロマン派の時代に1曲オペラを作れば1~2年は遊んで暮らせるというわけにはいかなかったようだ。後のライプチィッヒ市民たちがそれを恥じてあの銅像を作ったのだから、まあ、えらい。

バッハが趣味というのはやはりなんだが、実は、かつて私は教会の結婚式でアルバイトをし、バッハとパイプオルガンで留学していた。

まだドイツ民主共和国(東ドイツ)という国があり西ドイツ市民の友人と一緒に調査旅行をするのが極めて面倒で厄介だったことを思い出す。ネットではなんか場違いなところでDDRという文字をよく目にするが、私にとっては懐かしくも忌まわしき東ドイツ(Deutche Demokratische Republik)のイニシャルなのだが、ダンス・ダンス・レボリューションとかいうゲームの略であることを知ったのは最近だ。ウチにもあったのに。

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パイプオルガンを奏でる20年前の私のイメージ・・・。
m(_w_)m
by hirorin330 | 2004-10-24 13:47 | 音楽