今年のCD
それも新譜は少ない。
そんななかで、これ、と言える新譜は、
今年下半期に出たアルバムが二つ。
大貫妙子とエラルド・ド・モンテ。
奇しくも二つとも「再演」系だ。
大貫妙子は、『ゴールデン☆ベスト』
彼女は恥ずかしがっただろうな。
特筆すべきは、80年代に限定して、
デジタルリマスタリングしたこと。
2枚組の選曲は、本人、大貫妙子と、
当時のスタッフ。
敢えて今の彼女が再録音しなかったのは、
それはそれで勇気が要ったのかも。
しかし、私のようなカビ臭いファンは、
80年代の大貫妙子を今でも引きずっている。
LPがCD化されるとすぐ買い直したし。
おっと、前も書いたな、老化現象。
あの頃の大貫妙子に再会できてうれしい。
同窓会気分である。
エラルド・ド・モンテはブラジルのギタリスト。
アルバム名も『エラルド・ド・モンテのギター』。
LPを持つ先輩にダビングしてもらって、
テープが伸びて、そのままになっていた。
いつしかCDを探すことも諦めていたので、
今年になって見つけた時はうれしかった。
なんと、初CD化だった。
探してもないはずだ。
時代としては70年代。
私が最も多感で多少背伸びもしていた時代。
この二つのを選ぶのに躊躇はなかったが、
よく考えてみると、なんだか後ろ向き。
今年は、FBで多くの旧友と再会したし、
まあ、仕方のないことかもしれない。
来年もいい音楽に出会いたいものだ。