嵐山行き直通特急『あたご』 / 阪急電鉄
世界文化遺産の街に失礼なのだが、
いや実を言うと、観桜より、
乗ってみたい電車があった。
高速神戸発嵐山行き、
直通特急『あたご』だ。
その存在と噂は、
かねてより耳にしていた。
神戸方面からだと、嵐山まで、
十三、桂、の2回、乗り換える。
京都線で座りたければ、
十三ではなく終点、梅田まで乗る。
と、まあ、神戸から京都は、
ちょっとした小旅行なのだ。
それが、乗り換えなしの直通だなんて、
きっと、週末の行楽列車だろうと思っていた。
と、3/29~4/4の平日5日間限定だった。
なんと、むしろ、平日限定。
で、平日の休日、
高速神戸10:42発に乗ることにした。
高速神戸のあと、花隈、三宮、六甲、岡本、
夙川、西宮北口、塚口、十三、淡路、桂、
上桂、松尾、そして終点、嵐山。
通勤特急並みの停車駅だが、
乗り換えなしは、やはり魅力。
クルマと違って、スピンターンはできないので、
十三で、スイッチバックで進行方向を変える。
ということは、神戸線では、最後尾に乗ると、
何かと楽しそうだ。
といっても、根性のない鉄っちゃんなので、
始発ではなく、途中、夙川から乗り込んだ。
8両編成、ラッシュ時は、10両編成なので、
6両編成の臨時列車は、なにかと異なる。
最後尾は、先頭に合わせるのか、
最後尾に合わせるのか。
駅についても、鉄分の濃そうな人はいない。
ので、自分を信じた。
と、臨時慣れしてない感じの駅員さんが、
私の判断を後押ししてくれた。
で、乗った。
おかげで、座れた。
ふうむ、7123。
7000系車両か。
最後尾運転席には、
すでに、カメラが設置されていた。
恐るべし、鉄っちゃん。
私の鉄分など、とても及ばない。
それでも、最後尾で、
物欲しげに、ウロウロ。
と、十三で、京都線の運転士が乗車。
周辺、にわかに盛り上がる。
『あたご』、十三を発車。
と、間もなく停車。
え。
たったこれだけか。
今来た、神戸線を左に。
次の特急が、横を走り抜ける。
なるほど、十分退避出来ている。
車窓からは連続するクロスが見える。
右前方には、京都線の電車。
真ん中は、宝塚線。
左は、今来た、神戸線。
京都線のホームが空になると、
おお、動き始めた。
京都線に向かって、どんどん右へ、
あり得ない動き。
ピントの甘さに、
羞恥心がうかがえる。
宝塚線を越えて、
たちまち京都線ホームへ。
ここからは、何事もなかったのように、
京都線を普通に走る。
桂へ着くと、嵐山線へ。
なるほど、乗り換えなしは便利。
嵐山と言えば、『嵐電』
京福電鉄嵐山線だ。
続く鉄分ネタは、
やはり『嵐電』。
嵐山から、帷子之辻で乗り換え、
北野白梅町まで乗ってきた。
途中、単線らしく待ち合わせるが、
いや、阪急甲陽線でおなじみだし。
ただ、車両が、かわゆい。
新旧の連結もあった。
嵐電名物の一つ、
通称、桜のトンネル。
平野神社に鹿苑寺金閣も詣でたが、
休日、桜の京都、鉄路も楽しい。
この日のベストショット。
平野神社枝垂れ桜
鹿苑寺金閣
いやあ、思いがけず、
鉄分も満喫した小旅行だった。