『インフェルノ』の「おまけ」


ダン・ブラウンは、一通り読んできた。
いつもそれなりに楽しんで。

今回、実は、まだ開いていない。
ちょっと自信がないのだ。

読むからには、一気に読みたい。
徹夜読書もいとわぬ覚悟だ。

前作までは、まあ、教養というか、
蓄積してきた基礎知識で楽しめた。

それが、今回のもとネタは、
ダンテの『神曲』らしい。

西洋史好き、ヨーロッパ好きの私だが、
一抹の不安が胸をよぎるのである。

とはいえ、失礼ながら、欧米の一般市民が、
ルネッサンスに造詣が、深いとも思えない。

さて、読むか。
と思って封を切って、驚いた。

立ち読み防止にしては頑丈な、
全体を包むフィルムをはがした。

と、おまけが出てきた。
うれしい。
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いや、うれしいでは済まないかも。
早くも、謎が深まったのだから。

ボッチチェルリの『プリマヴェーラ』、
そのハガキサイズのクリアファイルがおまけ1。

寓意と謎に満ちた作品だ。
文学部美学科出身の私としては血が騒ぐ。

ところが、もう1枚。
上質な絵葉書がおまけ2。

これは、ダンテの肖像画のようだ。
だが、誰の作品か皆目見当がつかない。

今まで見てきた肖像画と違うのだ。
敢えて言うならボッチチェルリのに似ている。

衣装の色、デザインや月桂冠が同じ。
でも、細部は違うし、そもそも向きが違う。

ここからもう、始まるのか、
ダン・ブラウン流の謎ときが。

『神曲』から読みなおそうか、
真剣に悩んでいる。