蔵出しにごり酒 / 諏訪泉


純粋文系酒飲みの私だが、告白すると、
心底心配していたことがある。

地球温暖化が騒がれはじめたとき、
酒が飲めなくなるのではないかと。

酒は、日本酒でもワインでも、
発酵によって生まれる。

発酵は、アルコール生成の過程で、
二酸化炭素を吐き出しているはず。

酒の原料や種類に限らず、
発酵に伴い、二酸化炭素が生まれる。

つまり、酒そのものが、地球温暖化の原因、
などと言いがかりをつけられかねない。

最悪の事態をかなり心配したが、
地球温暖化提唱者は、酒飲みが多かったようだ。

さらに、昨今、我が国においては、
発泡性の日本酒までブームだとか。

だから、というわけでもないが、
「蔵出しにごり酒」をいただいた。
a0022024_17351723.jpg

『諏訪泉』という名前だが、
信州ではなく、鳥取のお酒。

これは、発酵途上の日本酒で、
スーパーで見かける発泡日本酒とは違う。

酵母の活動が終わっていないので、
いまだ二酸化炭素が発生している。

瓶の底に沈んだ白濁が、
いい仕事をしているのだと思う。

スクリュウキャップに貼られた帯には、
「開栓時吹き出し注意」とある。

ワインの新酒も微炭酸で美味いが、
日本酒も同じ理屈。

さあ、いただこう、と開けると、
想定以上の勢いであふれ出た。

相当量を直接口で受けた。
ふほほ。

爽やかで、米の香りも豊か。
この季節だけの楽しみかもしれない。

それにしても、だ。
ボウルで受けるべきだったなあ。



Oさん、ありがとうございました。
大変美味しくいただきました。