お土産 / アンリ・シャルパンティエ
小学校1年のときから知っている、
大学の後輩でもある青年が尋ねてきた。
もう少し実情をバラすと、
中学以来の同級生の子息。
大学4年間アメリカンフットボール部で、
今年、就職したと聞いていた。
いつもお世話になっているんで、
と、就職先の製品とともに来訪。
ど定番で悪いんですけど、
ボク、今、この部署にいるんで。
と、くれたのは、確かにアンリの定番、
フィナンシェとマドレーヌ。
フィナンシェ上等、マドレーヌ好物。
それ以上に、気持ちがうれしいではないか。
おっちゃん、胸が熱くなったよ。
ありがとう、遠慮なくいただくよ。
アンリ・シャルパンティエは、学生時代、
芦屋警察前の1店舗時代から知っている。
そのころから、フィナンシェとマドレーヌは、
名物で、今も味が変わらない。
会社は大きくなっても味が落ちる例も多いが、
アンリ・シャルパンティエの菓子は、ど定番。
いまでも、困ったときの、アンリ頼み、
として、お遣い物に、自家消費に世話になる。
それに、西宮酒蔵通りのしゃれたショップに、
ふらりと食べに行くこともある。
いつ行っても、定番商品とともに、
新しいお菓子が並ぶ。
消えてゆく洋菓子店も多い激戦区から、
全国に伸びた企業には、きっと理由がある。
心なしか、学生時代からさらに凛として、
立派な社会人になった彼が、まぶしい。