ピュリナ ワン (Purina One)
拙宅には、双子のネコが同居している。
生まれて8ヶ月、人間だと12歳くらいの女子。
ムツカシイお年頃をむかえ、
大切な手術も受けた。
アメリカンショートへアの血が濃いらしく、
大きくなりそうですね、と獣医さん。
とくに、手術後は気をつけてくださいね、とも。
太りやすいんだそうだ。
手術後のホルモンバランスのせいか、
と思ったが、哀れな声で鳴くからかも。
とくに、ピノ(ピノ・ノワール)は、
蚊の鳴くような音量で可憐に鳴く。
不憫な姿を目にしていることもあって、
食べたいのなら食べさせよう、と思う。
それが、イカンのだろう。
ほかの家人は、わりとクールだ。
結果、ピノは、私の顔を見上げて、
ミャア、とか細くなく技を覚えた。
「エリザベス・シャル」
一方のシャル(シャルドネ)は、
実にネコらしい猫、つまり愛想がない。
ピノが見えないと、寂しそうに鳴くが、
基本、わが道を往くネコ。
で、ピュリナ・ワンの試供品をいただいた。
ワン、だが、キャットフード。
そのサイトへ行って驚いた。
「太りやすい体質」でお悩みの方へ、とある。
思わず手を上げそうになるが、いやいや、
太りやすい猫用のダイエットフードらしい。
きっと美味しくないのではないか、
と、人間のダイエット食から想像してみる。
完全家ネコだが、ある程度、楽観もしている。
いや、二人の運動量は、相当なもの。
拙宅には、3部屋分の直線廊下が上下にあるが、
1往復もかけっこをすると、肩で息をしている。
最近、居間への入室も許しているが、
全力疾走されると、なにか壊れそう。
そのまま境のない客間に逃げ込まれると、
人間にかくれんぼの勝ち目はない。
まあ、爪とぎタワーのおかげか、
家具に被害がないのはありがたい。
連日連夜の深夜運動会にはあきれるが、
術後の姿を思い出すと、元気が何より。
それよりも、だ。
太りやすい飼い主の心配をするべきかも知れない。