『微生物』 久しぶりのガチャ / タカラ・トミー

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職場近くの私鉄ターミナル駅には、
ガチャマシーンが並んでいる。

とある飲み会の夜、目の前で電車を逃し、
ふと目をやると、見つけてしまった。

極小の共存者 微生物
200円

さっそく、ひとつ、ガチャ。
懐かしいカプセルを開いた。

ミカヅキモ
母校の校章のような微生物。

電車を逃して悔しいのに、
ほほが緩むのが自分でわかる。

パンフレットを開くと、微生物たち。
5種+シークレットが、私を誘う。

ミドリムシ  鞭毛
ゾウリムシ  繊毛
アオミドロ  草野心平『金魚』
ミカヅキモ  母校の校章
ミジンコ   実は、一つ目
シークレット シルエットでクマムシと看破。

たちまち、様々な思い出がよみがえる。
いかん、と思ったが遅かった。

久しぶりに収集魂が疼いた。
で、飲み会のたびにゲット。

顕微鏡をのぞいたこともないのに、
中学受験で丸暗記した微生物たち。

「あおみどろのなかで
大琉金はしずかにゆらめく」

草野心平の詩に多田武彦が作曲した、
男声合唱組曲『草野心平の詩から』。

その第3曲『金魚』のどろりとした和声。
そうそう、第1曲『石家荘にて』がまたいい。

多田武彦の作品にしてはめずらしく、
対位法的な処理に壮大な中国大陸を想う。

早々にクマムシも手に入り、
重複はアオミドロのみ。

しかも、アオミドロは、連結可能。
残るは、ミジンコ。

ところが、世の中うまくいかない。
飲み会がしばらくないのだ。

半月以上、そこにあるガチャ。
そろそろ、心配になってくる。

困ったときの家人頼み。
哀れんでか呆れてか、承諾してくれた。

1個だけよ。
あんたも好きね、とは言われなかったが。

と、どうだ。
一発必中、ミジンコではないか。

展示台は、球体ジョイントつきで、
角度も調節できる。

満面の笑みで礼を言ったのだと思う。
1万円で買い取れと言い出した。

君は、途上国の露店商か。
ポーカーフェイスは、やはり大切。

そんなに高いのなら、いらん。
200円なら払う用意もあるが。

結局、200円も払わずせしめた。
なかなかの交渉力ではないか、自分。

一度、中東あたりで試してみたくなった。



ちょっと古いですが。

by hirorin330 | 2014-10-13 15:42 | 趣味