にゃんコプター / Catty Man
にゃんこ+ヘリコプター=ニャンコプター。
安易だが、なかなかのネーミング。
猫型ロボットもよく使うが、
ネコとヘリコプターは好相性かも。
そんなわけはないが、にゃんコプター。
にゃんとも、懐かしい。
中年以上の元子供なら知っていると思う。
縁日などで見かける、駄玩具のたぐい。
私の子供のころは、紐を引いて飛ばした。
それなりに楽しかった。
が、親たちは、堕落だと苦言をたれた。
肥後の守で竹を削ってこそ、と。
そう、竹とんぼの現代版ということらしい。
すでに通訳が必要だろう。
肥後の守(ひごのかみ)とは、
小型のフォールディングナイフ。
昭和初期の子供は、皆所持したと聞く。
ちょっと想像できない。
鉛筆を削るための道具でもある。
ちょっと理解しがたい。
竹とんぼとは、竹を削って、軸を付け、
軸の回転で竹に揚力を発生させて飛ばす玩具。
竹の削り方で、効率よく揚力を得る、
様々な工夫がされたという。
さすが、ゼロ戦の国だ。
子供時代から航空力学を学んでいる。
ブログ界の古老を自認する私でさえ、
文献でしか知らない世界の話。
で、にゃんコプターだ。
先端にプロペラを装着して、カリカリと巻く。
ぜんまいの力がためられ、
引き金を引いて解放する。
猫用に揚力は抑え気味。
つまり、そう高くは飛ばない。
が、逆転の発想もある。
地面に向けて逆向けで発射する。
と、独楽になる。
廊下などをすばしっこく走る。
ネコ、喜ぶ。
私、嬉しい。
にしても、だ。
堕落ではないか。
ぜんまいの力は一定だし、
引き金の引き方に工夫も要らない。
昔は、紐の引き方一つで揚力を調節し、
的を狙って飛ばして遊んだものだ。
おっと。
私が親から聞いたような小言を、
ネコに伝えているではないか。
歴史は繰り返すのだ。