UCHU wagashi FUKIYOSE / 京・寺町通丸太町
京都という街は不思議な古都で、
先鋭的な新しさも包み込む。
前の戦争が応仁の乱を意味するのに、
流行の先端を平気な顔で走っている。
私など、気後れして入れないような、
洒落た店が、そこかしこに普通にある。
それも、アパレルから飲食まで、
ジャンル、業種を問わない。
伝統の上に胡坐をかくだけでない、
この包容力も京都の魅力だろう。
たとえば、この和菓子。
可愛らしくて、なんともポップ。
京都在住の友人からいただいた。
京(みやこ)に友人知人を持つ幸福。
あ。
伯母も従兄も居たっけ。
基本、落雁と金平糖。
が、この意匠である。
国外にも菓子の木型はあるが、
これらは、欧米のそれとも違う。
タイトルも、当たり前のように
カタカナやアルファベットが使われる。
『りすとどんぐり』
『swimmy』(スィミー)
『bird』
そう、スィミーは、レオ・レオニの絵本。
京都で和菓子になった。
否。
wagashi だった。
京都、恐るべし。