Miguel Torres Maquehua Chardonnay 2003
モアイ像がエティケットになったチリワインだが、見事なブルゴーニュスタイル。
そもそもスペイン屈指のワインメーカーが、チリで何を作っているかというと、徹底してフランス系のブドウだ。カベルネソーヴィニヨン、ピノ、メルロー、カリニャン、シラー。
驚いたことに、北部山岳の麓、冷涼な地域の畑では、ドイツ系アルザス系のブドウまで育てている。旧植民地にヨーロッパのワイン文化を移植してしまった感じ。
地産地消を理想とするスローフード的発想では、「侵略者」以外の何ものでもないが、チリの農業、産業を整備発展させた功績は、大きい。
で、このマケウアのシャルドネ。フランス産の新樽で二次発酵と熟成をさせるという本格派。下世話な話だが、本場ブルゴーニュの1/2の価格で、同等以上に美味い。買いだ。
で、当然のごとく木箱で買った。しかもその木箱の蓋がスライド式というのがうれしい。
しっかりした濃厚といってもいい白なので、前菜からメインまでカヴァーできる。