『ゴールデンカムイ』/ 野田サトル
ヒンナヒンナ。
食事中に子供たちが発する言葉が意味不明。
オソマ。
オソマちゃうし。
子供と言っても大学生と高校生。
何を言うとるんだ。
と、問うと、アイヌ語だと言って、
『ゴールデンカムイ』を教えてくれた。
ゴールデンは多分英語だと思うが、
「カムイ」は白戸三平の『カムイ伝』以来だ。
で、さっそく徴発して読んでみると、
おもしろい。
明治初期の北海道を舞台にして、
実在の人物も登場する。
ロマンとリアリティーが交錯する。
上手いなあ。
でも、おまえたち、死刑囚の名前が、
実際に事件の起こった地名とは知るまい。
いや、それにしても、ヒンナはいいが、
食事中にオソマはよしなさい。
幼稚園児じゃないんだから。
まったく。