江戸前とは
いわく、「江戸前とは、東京湾全体」(ヤフーニュース)
さらに驚くべきは、
「職人により芸術の域に高められた粋な料理」も江戸前と認める。江戸前の海域以外のネタで握ったすしなどを「江戸前」として出すのは問題ないという。(読売新聞)
なのだそうだ。
「江戸前」を看板にする全国のお寿司屋さんに対する一種の救済措置なのかもしれないが、こんなことをわざわざお上が定義する必要があったのだろうか。
水産庁の「豊かな東京湾再生検討委員会食文化分科会」がまとめたという。
座長は発酵食品の権威、東京農大の小泉武夫教授。
氏のこのところの美食系エッセイの人気にあやかろうとしたのだろうが、
いやあ、お疲れ様でした、としかいいようがない。
美味しいものまで官僚主導にしたがるのかと思うとちょっと寂しい。
っつうか、いっきに美味しくなくなってしまうではないか。
誰が行きたくなるというのだろう。
「水産庁認定江戸前寿司」なんて看板は、ご勘弁願いたい。