Citroen DS 19 / Hydropneumatique

1955年頃のフランス、シトロエンのクルマ。
どう発音すべきか不明だが、「ハイドロ」と呼ばれるシステムを持つ。

「未来的」なデザインと斬新なアイデアによるメカニズムで世界をあっといわせた。
今見てもその姿は美しいと思える。

「ハイドロ」は、エンジンのパワーを拝借して油圧ポンプを動かし、
パワステやサスペンションとともに、なんと車高をコントロールした。

コイルバネのサスペンションではなく、かなリ柔らかだったのと、
独特の機構のせいで走行中に「浮遊感」があったという。乗りたかった。

結局、クルマの歴史においては、「進化の袋小路」に追い込まれた感もあるが、
こういう独創性は、現在においてもフランスの財産だろう。

そういえば映画『TAXI』のプジョーもすさまじかった。
ドイツ車、日本車をテキにまわして大活躍。恐るべしフランス車。
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画像は、ドイツ、ブッシュ社の1/87モデル。
わずか55㎜ほどのサイズだが、底のレバーでちゃんと車高が4段階に調節できる。
by hirorin330 | 2005-08-29 15:30 | クルマ