TACHIKOMA (タチコマ) 一応完成

届いて二ヶ月、ようやく「タチコマ」が一応の完成。
カラーリングなど不本意なところもあるが、キットは、完売で追加入手は不可能。

『攻殻機動隊』のようなアニメが、広く支持されるのは、喜ばしい。
メカとアイドルキャラ頼りのSFとは違い、峻厳な批判精神がある。

ちょうど今、ケーブルで『新世紀エヴァンゲリオン』を再放映している。
印象深い作品だが、惚れこむことはなかった。

『銀河英雄伝説』のように劇中音楽にクラシックを多用し、私もヘンデルの『メサイア』の終曲「アーメン」の荘重なフーガがTVから流れてきて引き込まれてしまった。が、そこまで。

壮大でユニークな世界観を持った作品だけに残念だが、登場人物に魅力を感じない。
才能だけあって未成熟で激情的な14歳は疲れる。

いや、『ガンダム』にしてもそうだが、子供を主人公にするのはかまわない。
子供に未来を託すのも異論はない。「ニュータイプ」も結構。

たとえば、『ガンダム』のアムロは、H.ヘッセの『デミアン』のような少年の成長の物語、
いわゆる「教養小説」として見ることができる。それはそれで、いい。

しかし、主人公の未熟をかばうのはともかく、安易に容認してはいけない。自覚させよ。
「ゆとり」と「個性」の無節操な尊重で学級崩壊は生まれたと思う。

成功者には大変な努力と更に大変な幸運が必須条件であるのに、
無責任に夢だけを追わせた結果、ニートばかりが増えたのではないか。

周辺情報と設定は、まばゆいばかりに絢爛豪華で個の内面描写は精緻だが、
『エヴァ』は結局大事な部分は逃げたと思う。

いや、もちろん、永い間自分の中の子供の部分で苦労し、ようやくネクタイを汚さずカレーうどんが食べられるようになった中年の戯言ではある。

でも、激情にかられたアスカがクールなレイをひっぱたくシーン、
あれだけは二度と見たくない。(正確には殴打の直接シーンはないのだが。)



恥ずかしながら More に画像をアップしました。






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ポルコのときのほうが、苦労したが満足度も高かった。
組み立ては問題なかったが、塗装に反省点が。エアブラシ欲しいなあ。
by hirorin330 | 2006-02-18 22:30 | 趣味