Mozzarella (モッツァレッラ)
カプレーゼをつくった、って料理というほどのことでもないが。
にしてもモッツァレッラも本物とそうでないものとの差が大きい。
水に浮かんでいるだけのニセモノは、なんとなく酸っぱいしスカスカでシバシバ。
本物は、水牛乳の香りも濃く、あ、いや水牛のミルクは飲んだことはないのだが、
ミルクの香りがとても甘くふくよかなのだ。
弾力のある独特の食感もプラスチックのスポンジではなく上等の海綿、
あるいは、柔らかな赤ん坊の肌のよう、あ、いや赤ん坊は食ったことはないのだが。
ただちぎって塩胡椒で食べても美味しいのだが、
トマトとバジルとオリーブオイルも用意してカプレーゼにすると、また格別。
とはいえ、これだけでは、まあ、ちょっと寂しいので、一緒に買ったイタリアの生ハムと、
夏野菜たっぷりのラタトゥーユも。
固まりの肉がなくても美味しい食事、ワインの肴。
イタリア料理、やはりえらい。
例によってピントが甘く、おいしそうでもないので、他の画像はMoreに・・・。
生ハムは、スペインかイタリアかまようところ。
今回は、マイルドなイタリア産。
赤身の肉の味がしっかり濃くて塩もきつくなく、白い脂身は指の先で融けてゆく。
200グラムは多いかと思ったが、二皿半で、5人でほぼ瞬時に消えた。
ラタトゥーユも夏の大好物。
色んな流儀があると思うが、私のは、野菜まるごと系。
フレンチやちゃんとしたリストランテだと細かく刻んだラタトゥーユが、
セルクルの中で貝柱やサーモンとサンドイッチになっていたりする。
疑いなく美味い。美味いには違いない。が、家では面倒。
スモークサーモンで巻いて食べても普通に美味いし。
かくして空のワインボトルが足下に転がる。