Modelleisenbahn (鉄道模型) III 連結器
ここにディレンマが生まれる。
走行性能にウエイトを置くとスケール的に無理が出る。
その最たるものが、連結器。
カーブを無理なく走るために車両の間隔を実際以上に開くことになる。
気合の入ったコレクターは、自分で短く切り詰めることもある。
ただそれをして尚、自動連結が可能かというと、これが難しい。
セット車両などでは連結器を固定してリアルな間隔を再現するものもある。
たとえばロコのTEE国際特急車両がそう。
これはこれで美しいが、走らせることに主眼を置くと自動連結器が欲しい。
まあ、そこまで凝ったレイアウトを作ることも稀なのだが。
が。アーノルドは、それを実現させた。
この画像、左2両がアーノルド、右2両がミニトリックス。
アップにするとこれだけ違う。
アーノルドのは、実車となんら違わない車両間隔。
残念ながらミニトリックスをはじめ、他の会社の連結器はこうなる。
みんな、長い間、この不自然な間隔には眼をつぶってきたのだ。
もちろん連結器は互換性があるので、アーノルドとミニトリックスもちゃんとつながる。
微妙な車両間隔だが。
実は、その後鉄道模型の世界からは遠のいているので、
その後の各メーカーの取り組みや成果は知らない。浦島太郎だ。
クルツカップルンク(短連結器)を初めてショウウィンドウに見つけたときのショックは、
相当なものだった。ここから子供の頃の想いがよみがえったといって良い。
線路は続くよもう少し。