Guy Michel & Fils 1990

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葡萄の栽培から醸造、販売まで一貫生産のRM(レコルタン・マニピュラン)
のシャンパーニュ、ギ・ミシェル。その1990年もの。葡萄は、ピノ・ムニエ。

シャルドネやピノ・ノワールと比べると陰の薄い品種だが、
名門・エグリ・ウリエも使っているように、十分「主役」をはれる実力があると思う。

しかも17年目、というと人間なら、まだまだこれから、或いは、「ピチピチ」だが、
シャンパーニュだと妖艶な女ざかり。あ、いや、オトコにたとえると不味そうなので。

熟成を感じさせる黄金色の中に細かい泡が豊かに立つ様は、見ているだけで幸福。
お約束の干し葡萄やハチミツの香りが見事な熟成を確信させる。

ところが、だ。
飲むと意外なほど酸味があって複雑なのにフレッシュ感まで備わっている。

こりゃ、もう、反則。グラスを重ね、時とともに見せる変化に酔い痴れた。
これだから時を経たシャンパーニュはやめられない。