07年 アドヴェントカレンダー 第15日
さて、困った。
適当な日本語が見当たらない。
ロッキング・チェア(Rocking Chair)なら「揺り椅子」とか、「安楽椅子」だろうか。
某ネット翻訳では、「動揺椅子」とあったが。
「揺り木馬」あたりでどうだろうか。
実は、ウチにもある。はず。最近見ていないが。
木馬にまたがって、耳の辺りにある取っ手を掴み、前後に揺らす。
と、ちょっと乗馬気分。子供は。
ただ、これが結構アブナイ。
フローリングの床で揺らしていると踏まれた鉛筆は砕け折れる。
いや、まあ、オトナの体重だと、だが。
カーペットないしは、ラグの上での乗木馬がおすすめ。
ところで、安楽椅子の、ちょっと面白い話を聞いた。
本来、揺らすためのものではない、と言うのだ。
暖炉の側で鼻眼鏡の老婆が身体を揺らしながら編み物をする。
そんなイメージを持っていた私は驚いた。
が、実際やってみると、わかった。
編み物はとても出来ない。本を読むのも大変。
脚の部分のカーブや大きさからすると、揺れの周期はかなり短い。
とても「安楽」に編み物なんぞ、出来たものではない。
電車よりも揺れる椅子の上で読書なんて、至難の業。
椅子に酔ってしまう。
いわく、脚のカーブは、背もたれの角度を選ぶためのものだと言う。
安楽な角度を確保した後は、オットマン(足置き)に足を投げ出す。
なるほど、これなら「安楽」だ、と納得した。
いやいや、まだまだ、安楽椅子で安穏と過ごす年齢ではないのだが。