塩昆布 / 神宗(かんそう)

誰がなんと言おうと粉もんと塩昆布は大阪の味である。
ただ、粉もんについては、キリがないので今回は、おくとする。

塩昆布は、どこの家でも独自の味があって、
もちろん自宅で作る常備菜だ。

私の祖母は、「押し切り」と呼ぶ裁断機で昆布を刻み、
シイタケと一緒に炊いていた。

私としては、塩の吹いた「塩吹き昆布」が好きなのだが、
あれは、自宅ではムツカシイらしい。

にしても、塩昆布を買ってくる、という発想は、祖母にはない。
ましてや、塩吹きでない、普通の塩昆布ならば。

が、『神宗』の塩昆布。
ここの塩昆布は、ありがたがって食べていた。いや、る。

昨今の偽装事件を思うと、うっかり大言壮語できないが、
本物だ、と思う。

やや甘口で、好き嫌いは分かれるが、昆布は、柔らかく美味い。
ご飯はもちろん、善哉、お汁粉に良し、酒の肴に又よし。
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今回、鰹節昆布と塩昆布をいただいたが、何か様子がおかしい。
妙にモダンで、何故かパックが二重になっていて・・・。

あ。
外側の封を切って理解した。
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なんと、クリアファイルになるではないか。
サイズはいささか小さい(A5相当)が、立派なクリアファイルだ。
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絵は『久留米藩大阪蔵屋敷絵図』より、
『久留米藩蔵屋敷と蛸の松』。(神宗から大阪歴史博物館に寄託)

大阪が日本の少なくとも経済の中心であった時代の絵だ。
はてさて、次の知事は、どなたやら。
by hirorin330 | 2008-01-12 17:47 | 美食